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「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティバル Vol.1」[出演:IL BALLETTO DI BRONZO/ARTI&MESTIERI/GOBLIN] 11月5日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」
出演:IL BALLETTO DI BRONZO/
ARTI&MESTIERI/GOBLIN
11月5日(金) 川崎クラブチッタ


というわけで、行ってまいりました。記念すべきイタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスの2日目。この日は土曜日という事もあって一番人気、チケットはソールド・アウトで、立ち見も出る大盛況。前日に続き登場のGOBLINをトリに、またまた豪華な3バンドの競演が、長時間に渡って繰り広げられたのでした。この日のセットリストは入手しそびれてしまいましたので、曲目は載せられないことをご了承下さい。
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<IL BALLETTO DI BRONZO>
Gianni Leone(vo.kbd)
Ivano Salvatori(b)
Adolfo Ramundo(dr)

ほぼ定刻通りのPM 6:00過ぎに、本日のトップ・バッターで、伝説的なイタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・バンド、イル・バレット・ディ・ブロンゾが登場。2002年の初来日時と同じキーボード・トリオ編成でしたが、リズム隊は新顔の若手メンバーに、昨年のOSANNA来日公演で、ある意味一番目立っていた?ジャンニ・レオーネの、あのナルシスティックなキャラクターは、のっけの小林幸子(というより美川憲一?)状態のギンギラなコスチュームからして全開でした。ステージ後方のスクリーンには、幼少のころからのレオーネの写真の数々が延々と映し出され、まごうことなきオレ様ワールドに。『Vero』からのフレーズも繰り出しつつ、目玉はやはり『YS(イース:本人強調)』抜粋演奏。短めにはアレンジされていましたが主要フレーズはほぼ網羅されていました。疾走と優雅なキメ、切り返しの嵐は、テクニシャンなのは間違いないリズム隊にも、相当ギリギリそうで、まだまだ慣れていない感じでしたが、十分に健闘していたと思います。そしてその上を、いちいちポーズをキメながらのけぞったり、かがんだりしてワイルドにキーボードを弾きまくる御大レオーネ。キーボードプレイ自体はかなり荒っぽい感じで、音数も多いため、脳内補正しないと曲展開が読めないような部分もありましたが、そこを補って余りあるのがレオーネのシンガーとしての力量。流石イタリアというべきでありましょうか。初来日時より指摘されていたことでもありますが、歌声の魅力はまったくもって健在でした。サウンド的には、ギターが居れば…という声があるのも事実なれど、唯我独尊・完全主義者とおぼしきレオーネにとっては、キーボード・トリオこそ理想なのでしょう。待ってましたの(笑)客席乱入時は、観客の手のひらにスタンプを押して回り、エンディングでは、これまたお約束の?ビラまき(今回はレオーネへのインタビューの日本語訳が載っていました)。さらに濃くなったキャラと、迫力十分の演奏が強烈なインパクトを残す、流石の内容でしたね。新曲もプレイされましたし、今後の展開にも期待したいところです。

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<ARTI&MESTIERI>
Furio Chirico(dr)
Beppe Crovella(kbd)
Gigi Venegoni(g)
Iano Nicolo(vo)
Marco Roagana(g)
Roberto Puggioni(b)

約20分のセットチェンジ/インターバルを挟んで、これまたフェスの目玉のひとつ、2回目の来日となるアルティ・エ・メスティエリが登場。今回は2000年ごろの再結成、及びアルバム『Murales』には参加したものの、その後は(特にライヴには)参加していなかった、オリジナル・ギタリストのジジ・ヴェネゴーニ入り、というのが眼目。ヴァイオリンやサックス不在の、ツイン・ギター編成(片割れのマルコは、05年の初来日時から残留)、前回も登場したシンガーのイアーノ、新顔のベースに、キリコ&クロヴェッラの両御大、という形でした。結局、予告されていた昨年中どころか、現在も出ていない(笑)新作アルバムが、どういう風になるかは不明ですが、ともあれ新編成で、思ったよりも不足感のない、パワフルなプログレッシヴ・ジャズ・ロックを展開してくれました。こうしたフェスではやはり『Tilt』楽曲がメインとなるわけで、同作の主要曲を中心に、再編後の曲などを織り込んでいく、という構成。前日のTHE TRIPでは、あれで控えめだったのか?というくらい、まさにエネルギー全開のキリコのドラミングは改めて凄まじく、ロールを多用した切り込み型のプレイは、アルティ向きだよなあ、実感しました。リアル・オルガンを主体に、シンフォニックな味付けを施していくクロヴェッラの存在感も相変わらずで、現在のアルティは、この二人のカラーで決まっているのを実証。一方で、有る意味最も注目されたヴェネゴーニ、見てくれはまったくもって「普通のおっさん」(笑)でしたが、想像以上にロックしていてビックリ。確かに、近作中での地中海フュージョン色こそがヴェネゴーニの持ち味だとは思いますが、フィードバックを多用したり、ノリノリで他のメンバーと絡んだりと、元気いっぱいで目立っていましたね。例によって、たまーに出てきては。ちょっとデメトリオ・ストラトス入った歌声を聴かせ、紙飛行機を折っては客席へ飛ばす(今回は2回目まではあまり飛ばず、3回目が、まあまあの飛距離でした)イアーノのパフォーマンスも健在。キリコがグイグイ引っ張り、他の全パートがついていくというイメージのアンサンブルは、冷静に見れば結構危なっかしい場面もあったものの、その辺も含めて?スリル満点のハイスパート・サウンドが楽しめる、充実の約1時間となりました。MCではキリコが日本語で、現在の日本への、頑張ろうメッセージを読み上げるなど、特別な感慨がバンドにも客席にも溢れていました。トリップと掛け持ちのキリコは別としても、一夜だけの為に来日してくれたメンバー達には。感謝したいと思います(もちろん、イル・バレの面々にも)。

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<GOBLIN>
Claudio Simonetti(kbd)
Massimo Morante(g)
Maurizio Guarini(kbd)
Bruno Previtali(b)
Titta Tani(dr)

そして、PM 9:00前(だったでしょうか?)本日のトリで、GOBLINがスタート。ステージ左右にツイン・キーボード(向かって左にシモネッティ、右にグァリーニ)というセッティングも、基本的な演奏曲目も前日と同様でしたが、大きな違いは、後方にスクリーンが設置され、曲とリンクした映像が流されたこと。アルジェントものはイイけど、ロメオはNG?という感じで?「ゾンビ」の映像は残念ながら流れませんでしたが、「サスペリア」「シャドー(Tenebre)」などは、映画のフッテージが曲に合わせて映し出されて、雰囲気を大いに盛り上げてくれました。映画以外のところでの、メンバーの演奏している姿(わざわざ撮った?)は、シンクロしていないモニターみたいで少々蛇足だったような気もしますが…ともあれ、ホラー映画の流れでGOBLINを観に来たお客さんも相当数いらっしゃったようなので、良い演出だったと思います。バンドの演奏自体も、やはりこの日の方が出来が良く、DAEMONIAの「メタル・ゴブリン」ならぬ「ハード・ゴブリン」なサウンドが全開でした。MCを含めて、シモネッティ先生の前日でのハシャぎっぷりは封印し、トリの緊張感良い意味で保ちつつ、モーグ系からグリッサンド炸裂のオルガン音まで、快調に弾きまくり。モランテのオヤジ・ハード・ロッカーなギターも冴えわたる、ドカドカとヘヴィなサウンドの中、ツイン・キーボードもキッチリと機能した、ロック・バンド然としたプレイが存分に味わえました。セットリストは基本的に前日と同じでしたが、アンコールに応えて1曲プレイした上、最後の最後にもう1曲"Aquaman"もプレイするというサービスぶりでした。その前に、シモネッティ先生とマッシモが客席に降りて握手したりしていたんですが、マッシモがはるか奥地にまで進んでしまい、しまいにはサインまでおっぱじめる(笑)中、戻ってこない彼への"マッシモ!"コール、そしてシモネッティ先生の"Where Is Massimo?"という名言と、グダグダな展開も、いかにもイタリアという感じで印象的でしたねー。ともあれ、バッチリとシメてくれたGOBLIN。全てが終了したのはPM 10:30過ぎで、前日に劣らぬ長丁場となりましたが、たっぷり、ずっしり、正に満腹、大満足の一夜だったと思います!!

「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」(出演:THE TRIP/GOBLIN/PFM) 11月4日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」
出演:THE TRIP/GOBLIN/PFM
11月4日(金) 川崎クラブチッタ


というわけで、行ってまいりました。まさにクラブチッタさんの快挙、本当に実現した、記念すべき第一回イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティバルの初日。翌日の土曜日に人気が集中した為、若干不安だった客入りも、8割方の席が埋まって、まずまず上々のムードでのスタートとなりました。実は、この日のライヴ・レポートは、11月30日発売のEURO-ROCK PRESS Vo.51でも書かせて頂いたため、ここでは簡単に。
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<THE TRIP>
Joe Vescovi(kbd.vo)
Arvid"Wegg"Andersen(vo)
Furio Chirico(dr)
Fabri Kiareli(g.vo)
Angelo Perini(b)

記念すべきフェスのオープニングは、フリオ・キリコ入りの復活THE TRIP。オルガン音主体で迫る御大ジョー・ヴェスコーヴィ、腕をケガしたためベースはプレイ出来ず、ヴォーカルのみでの参加となった英国人、アルヴィド・アンダーセン、そして言わずもがなの筋肉オバケもとい超絶肉体派ドラマー、フリオ・キリコという、『Atlantide』以降のトリオ+若手のギタリスト及びベーシストという編成。『Atlantide』及び『Caronte』からの楽曲をプレイした内容は、【Prog Exhibition】と同様でした。EL&P系に接近した3rdアルバム楽曲、ジミヘン~ZEP系入った2ndアルバム楽曲(ビリー・グレイに捧ぐ、というMCも)、復活モノとしては上々の出来でしたね。それにしてもキリコ…凄すぎ。元々ドラムソロが含まれていた3rdの後半の楽曲の、荘厳な盛り上がりも圧巻の、約60分となりました。イタリアン・ロックの夜明けを飾ったバンドによる、フェス幕開けにふさわしい大熱演でしたね!

≪セットリスト≫
1:Atlantide(『Atlantide』)
2:Evoluzione(『Atlantide』)
3:Caronte(『Caronte』)
4:Two Brothers(『Caronte』)
5:L'Ultima Ora E A Jimi Hendrix(『Caronte』)
6:Ora(『Atlantide』)
7:Analisi(『Atlantide』)
8:Distruzione(『Atlantide』)
9:Il Vuoto(『Atlantide』)

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<GOBLIN>
Claudio Simonetti(kbd)
Massimo Morante(g)
Maurizio Guarini(kbd)
Bruno Previtali(b)
Titta Tani(dr)

そして、約10分のセットチェンジを経て、本フェスの目玉の一つ、初来日となるGOBLINがPM 8:10ごろに登場。DAEMONIAは02年に来日しており、ライヴCDも出ていますが、ゴブリンとしては初。残念ながらピニャテッリ&マランゴーロのリズム隊は不参加で、『Roller』期の上物3人(シモネッティ、モランテ、グァリーニ)に、DAEMONIAのリズム隊(ギターのブルーノがベースにコンバート)という編成。オリジナル・ゴブリンのフュージョン的な透明感は、昔のリズム隊のカラーだったということか、出てきたサウンドは想像以上に「ハード」で、「ロック」しているゴブリン。つまりはDAEMONIAを、少し70年代風に戻したような(モランテの、オヤジ・ハード・ロッカーな色ゆえ?)ブ厚く、迫力十分のサウンドでした。メタル風のドカドカしたノリは、正直言って賛否両論ありましたが、ノリノリでモーグ&オルガン音を弾きまくっていたシモネッティ先生(見てくれも大学教授風?)のゴブリンとして、これもアリかと。翌日に比べれば雑な所も多く、スクリーン/映像の使用もありませんでしたが、十二分に楽しめる力演でした!『Roller』曲が良かったですねー。

≪セットリスト≫
1:Magic Thruller(『Back To The Goblin』)
2:Mad Puppett(『Profondo Rosso』)
3:Dr.Frankenstein(『Roller』)
4:Roller(『Roller』)
5:…E Suono Rock(『Il Fantastico Viaggio Del"Bagarozzo"Mark』)
6:Non Ho Sonno~Death Farm(『Non Ho Sonno』)
7:Goblin(『Roller』)
8:L'Alba Dei Morti Viventi~Zombi(『Zombi』)
9:Suspiria(『Suspiria』)
10:Tenebre(『Tenebre』)
11:Phenomena(『Phenoemena』)
12:Profondo Rosso(『Profondo Rosso』)

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<PFM>
Franz Di Cioccio(dr.vo)
Franco Mussida(g.vo)
Patrick Djivas(b)
Alessandro Bonetti(vln.kbd)
Roberto Gualdi(dr)
Akessandro Scaglione(kbd)

ということで、約80分のGOBLINの演奏の後、今度は約30分のセットチェンジ/インターバルを経て、本日のトリ PFMが、PM 10:00ごろスタート。フェスの3日目/4日目には、オーケストラとの共演が控えていたわけですが、この日はバンドのみの演奏で、故ファブリツィオ・デ・アンドレ関連を除けば、一応最新作となる『Statti Di Immaginazione』('06)をプレイするのが眼目。映像とコラボレーションしたインスト作品だった同作を再現する為、ステージ後方にはスクリーンが設置され、アニメーションや風景、映画仕立てのものまで、様々な映像が流されました。おなじみ定番曲も挟みつつ、じっくりと叙情的な泣きのギターを聴かせるムッシーダが、この日の主役でしたね。キーボーディストとサポート・ドラマーは、夏のフェスの時からまたチェンジしており、ピアノやエレピの音色は良かったものの、シンセ系のプレイがちょっと弱かったキーボーディストは、新参、ということで仕方ない部分もあったのかもしれません。ともあれ、ヨーロッパらしい映像主体の、『Statti Di Immaginazione』演奏は、いつもとは一味違うPFM、ということで、ゆったり楽しめました。そんなこんなでPM 11:00を過ぎるころには、泣く泣く中座するお客さんも目立ち始めましたが、気にせず(?)チョッチョは、オーラスの"E Festa"、まで演り切りました。時にPM 11:30.私メも終電ギリギリで帰れたという、実に長丁場でしたが、演奏自体もたっぷりと大充実で、3バンド通して拍手を送りたい、満足の一夜となりました。この日はあまり前に出なかったチョッチョの、鬼気迫るドラミングも素晴らしかったです!

≪セットリスト≫
1:SE~Promenade The Puzzle
2:River Of Life
3:La Terra Dell'Acqua※
4:Il Mondo In Testa※
5:La Luna Nuova
6:La Conquista※
7:Il Sogno Del Leonardo※
8:Cyber Alpha※
9:La Carroza Di Hans

【アンコール】
10:Impressioni Di Settembre
11:E Festa
※『Statti Di Immaginazione』より、映像つき

WISHBONE ASH「Live Dates TOKYO」8月27日(土) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

WishboneAsh-live dates tokyoWISHBONE ASH
「Live Dates TOKYO」
8月27日(土)
川崎クラブチッタ


≪メンバー≫
Andy Powell(g.vo)
Muddy Manninen(g)
Bob Skeat(b)
Joe Crabtree(dr)


という訳で、行って参りました。連チャンでの川崎域となったこの日は、約1年振りの来日となった「アンディ・パウエルの方」のWISHBONE ASH(マーティン・ターナーとの分裂は今も続いているようです)。かなり短いスパンでの再来日、翌日の野音プログレ・フェスにも参加、ということで、正直お客さんの入りが心配だったんですが、フタを開けてみれば予想を上回る、7~8割くらいは席が埋まっている感じで一安心。叙情派ブリティッシュ・ロックとしてはビッグ・ネームである一方、プログレという認識では、ちょっと違うかな…?という彼らだけに、とにかくウィッシュボーンが観たい、という層は、フェスで観るよりも、この日をチョイスしたのかもしれません。実際、コアなファンが集まった感じで、客席の反応・盛り上がりは、昨年の公演を上回っていたと思います。

定刻より約10分遅れで、前回と同じ4人がステージに登場。中央で、遠目には、ロブ・ハルフォードかヤニック・トップかというスキンヘッド&グラサンの御大アンディ・パウエルが、フライングVを弾きつつ歌う、良い意味での「普通の」ブリティッシュ・ロックは、改めて安定した魅力を放っていました。"Blowin' Free"に始まり、おなじみ『Argus』からの名曲群から、ちょいファンキーなLate'80s曲"Open Road"、AOR+ZEP的?な新曲"Can't Go It Alone"など、気負いもなく、淡々としているようでいて、ここぞで泣きを入れてくる伝統芸的サウンドがたっぷり展開されましたね。時にTHIN LIZZYやUFOに先駆けたような(もっと言えばIRON MAIDENにも)美麗なツイン・リードは健在でした。横置き型のスライド・ギターも繰り出す、レスポール使いのマディ・マニネンは、見た目に違わず、本質的にはロックン・ロール系のギタリストに見えましたが、バンド自体、根本的にはブギー系な訳で、アンディ・パウエル以上に目を引く場面が多かったと思います。昨年のレポートには、CARAVANやBarclay James Harvestのプログレっぽくないところとの共通項うんぬん、と書いた記憶がありますが、すなわちハード・ロックともプログレともつかない、中庸の美学。例えば最初期の曲"The Pilgrim"とかを聴くと、LED ZEPPELINやYESを意識した節もあるんですけど、"Phoenix"ではURIAH HEEPやPINK FLOYDを想起したり…とにかく英国しているわけです。ロックン・ロールであっても、フォーク/トラッド的メロディを加えてみたり、泣きの要素にとどまらない、ブリティッシュの何たるかを示す楽曲の数々。そして今回、特筆すべきは、パウエルのヴォーカルの良さ。これも昨年書いたかもしれませんが…CRESSIDAやBEGGARS OPERAのヴォーカルに感じる、あのジェントリーな魅力があるんですね。音のバランス的に、ちょっとヴォーカルが前に出ていなかったのは残念でしたが、それでも十分再認識出来ました。2度のアンコールに応えての、たっぷり2時間半、いや満足しました。前日のカンサスに続き、クラブチッタさん、スタッフ・関係者の皆さん、お客さん(特にワールド・ディスクでチケットを買って頂いた方)、そしてもちろんバンドに、感謝致します!そしていよいよ、翌日のプログレ・フェスに突入していく訳ですが、そちらは改めて。


≪Set List≫

1.Blowin' Free
2.You See Red
3.Open Road
4.The Power
5.Can't Go It Alone
6.Persephone
7.Warrior
8.Throw Down Sword
9.F.U.B.B.
10.Nothern Lights
11.Front Page News
12.The Pilgrim
13.King Will Come
14.Reason To Believe
15.Engine Overheat
16.Phoenix

------Encore------
17.Rock&Roll Widow
18.Jailbait

------2nd Encore------
19.Ballad Of Beacon

KANSAS「Rock Legends KANSAS In Concert」8月26日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

Kansas_live in summer 2011KANSAS
「Rock Legends KANSAS In Concert」
8月26日(金)
川崎クラブチッタ


≪メンバー≫
Phil Ehart(dr)
Billy Greer(b.vo)
David Ragsdale(vln.g)
Steve Walsh(kbd.vo)
Richard Williams(g)


という訳で、行って参りました。言わずと知れたアメリカン・プログレッシヴ・ハードの元祖にして代表格、カンサスの約10年振りとなる来日公演。当日の昼間、都内をゲリラ豪雨が襲い、目白のワールド・ディスク周辺も一時は洪水状態となるなど、「天気が荒れるKANSAS」のジンクス?(大雪だったときもありましたし)は今回も。とは言え、台風はズレれたので一安心でしたね。2日後に日比谷野音で行われるプログレ・フェス2011にも参加するとは言え、先に発表された一回限りの単独公演という事で。チッタさんのキャパを考えれば、当然のごとくソールド・アウトの大盛況。特に新作のスタジオ・アルバムが出たという訳でもなく、むしろ35周年記念だった09年のライヴ盤『There's Know Place Like Home』(オーケストラとの共演)の延長とも言える公演でしたが、まさにアニヴァーサリー・ベストにふさわしい、流石の風格とクオリティの演奏を展開してくれました。

メンバーの配置は、『There's Know Place Like Home』CDの裏ジャケット写真と同様に、向かって左右の中央寄りにスティーヴ・ウォルシュフィル・イハート、左右の端にリチャード・ウィリアムスビリー・グリアー、そして中央にデヴィッド・ラグスデール、という対照型。オープニングの"Magnum Opus"からのメドレーから、音のバランスの良さ、プレイの力強さに、「オオッ!」と引き込まれました。選曲的には、ほぼベストと言って良い(もちろん、演らなかったアノ曲、コノ曲もあるとはいえ)もので、改めて名曲!の"Song For America"は、前半のハイライトになっていたと思います。代表曲の一つ"On The Other Side"から、アコースティック・タイムの"Dust In The Wind"、息つく間もなくの"The Wall"からの『永遠の序曲』ナンバー三連発("Miracles Out Of Nowhere"も名曲!)は、とりわけ圧巻でしたね。ウォルシュのヴォーカルに関しては、流石に往年のツヤや伸びは失われ気味で、結構苦しそうな場面も目立ったものの。キーボードの横で、お立ち台的に歌ったり、時折キーボードを離れて前へ出てきて歌ったりと、流石にカリスマティックな存在感に溢れていました。ヴォーカルについては、どことなくジョン・ウェットン風の?グリアーがリードにコーラスにと大活躍で、しっかりとサポート。押しのパワーは若干ダウンしたものの、安定感抜群のイハートのドラムスと共に、ボトムを支えるベース・プレイの素晴らしさは、目からウロコでした。速弾きよりも、泣きのプレイで本領を発揮する、時にスティーヴィ・ハウ、時にアンディ・ラティマーな?ウィリアムスのギターは、徹底して味勝負。思ったよりも小柄な体(でもマッチョ。肩出しシャア・アズナブル風マント着用)からバリバリと繰り出されるヴァイオリン・フレーズは、やはりカンサスの要と言えるものでした(ギターを背中にしょってヴァイオリンを弾く姿も何回かあって、妙にユーモラスな印象も)。そんなメンバーの、時にユニゾンやソロ回しも込みでのアンサンブルは、私メの個人的な感想としては、「基本YESで、そこにプログレ要素としてKING CRIMSONとEL&Pが合体、更に大枠としてアメリカン・ハード・ロック」という感じでした。ズンドコした泥臭いノリや、産業ハード・ロックに乗ったところも含めて、アメリカならではの複合型シンフォニック・ロックの第一世代、という事を実感しました。

アンコールの"Fight Fire With Fire"から、間髪いれずのオーラス"Carry On My Wayward Son"まで、アッという間の90分。もう少し演って欲しかった気もしますが、平日の19:30スタートという事を考えれば仕方ない部分もあるかと。全体的には、まず文句無く楽しめる、非常に良いコンサートだったと思います。ラグスデールを除けば派手なアクションや動きも無く、あくまで楽曲重視の内容でしたが、オリジネイターにして現役、ということの有難さ、そして何より、名曲を持っているバンドの強さを存分に示してくれた一夜だったと思います。企画・招聘のクラブチッタさん、関係者・スタッフの皆さん、そしてお客さん(特にワールド・ディスクでチケットを買って下さった方 笑)、そしてもちろんバンドに、感謝致します。ありがとうございました!!!

THE ARISTOCRATS(マルコ・ミンネマン/ガスリー・ゴーヴァン/ブライアン・ベッラー) 7月28日(木)秋葉原CLUB GOODMAN プチ・ライヴ・レポート

ARISTOCRATS
7月28日(木)
Live@秋葉原CLUB GOODMAN


Aristocrats.jpg(メンバー)
・Guthrie Govan (g)
・Bryan Beller (b)
・Marco Minneman (dr)


という訳で、行ってまいりました。今や、すっかりお馴染となった超絶ドラマーにして天才ミュージシャン、マルコ・ミンネマンが結成した新トリオ「THE ARISTOCRATS」。元ジョン・ペイン'sASIA~GPSにして、知る人ぞ知る?技巧派ギタリストのガスリー・ゴーヴァンと、ミンネマンとも交流の深いベーシスト、ブライアン・ベッラーとのインスト・トリオの日本初ツアーです。予告されていたアルバムは間に合わず(泣)、1stアルバムに収録される曲と、各人のアルバムからの曲を、たっぷり2時間、ギッシリ満員(Sold Out状態!)の会場でプレイしてくれました。実は今回、私メは本公演のライヴ・レポートを次号(8月末発売)のEURO-ROCK PRESS Vol.50でレポートさせて頂くので、ここは簡単に。サウンド的には、ほぼ予想&期待通りのヘヴィ・フュージョン、やや屈折グルーヴ系という感じ。各人のテクを見せるという点では文句なしの内容でした。マルコよりも、むしろガスリー目当てのお客さんが多かったようですが、正に三位一体、3人の絶妙なパワーバランスでたっぷり楽しませてくれた一夜でしたね。ドラム・ソロも、それまで観た中ではピカイチの出来だったと思います(ビールが効いたのか?)。(前日&前々日の仙台復興支援2デイズ公演も含めて)メンバーに感謝です!

・・・レポートの続きはEURO-ROCK PRESS誌上にて(笑)

なお、ARISTOCRATSのアルバムは、9月リリース予定とのことです!

<Set List>
・Bad Asteroid
・Greasy Wheel
・Boing
・Future Jack
・Flatlands
・Parrot
・Tuesday
・Mr.Kempineki~Drum Solo
・Waves
・Blues Fuckers
・Sweaty Knockers
・Erotic Cakes (Encore)
プロフィール

店長 中島俊也

Author:店長 中島俊也
★WORLD DISQUE店長の中島です。
御来店の際はぜひお声を掛けて下さい。おススメの1枚からマニアックな話題まで、お気軽にどうぞ!!

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FAX:03-3954-9563 (共通)
※通販の電話受付時間は平日の15時~18時までとなります。


■営業時間■
店舗と通信販売は営業時間帯、定休日が異なります。ご注意下さい。

<店舗>
■月、金、土曜日
13:00~20:00
■日曜日・祝日
13:00~19:00

※火、水、木曜日は定休日です
(祝日の場合は営業)。


<通信販売>
■月~金曜日 
15:00~18:00
※土・日・祝日は定休日です。

詳しくはここもしくは、カテゴリ内「WORLD DISQUEとは」をご覧下さい。

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