「Italian Progreesive Rock Festival Vol.1」[出演:OSANNA / PFM] 11月7日(月)川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progreesive Rock Festival」
11月7日(月)川崎CLUB CITTA’

という訳で、行ってまいりました。記念すべき第一回イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスの最終日(4日目)特別追加公演。私メは前日は見られなかったのですが、この日と同じく、オザンナとPFMが各々オーケストラを伴って演奏するスペシャル・プログラムが、長時間に渡り(終了は23:00頃だったとか?)行われていました。この最終公演は、月曜日だったこともあって、集客は結構キビしく、ざっと見て300~400人くらいの入り。フロアの後方3割ぐらいのイスを撤去して、代わりにバー・カウンターを設置、この日のみ、入場者に一杯ずつ、イタリア・ワインがふるまわれたのでした。イスのセッティングも、前を少し開けて、左右をナナメ向きにする、ちょうどOPUS AVANTRAの時に近い形。若干さびしい感じもあったものの、逆にゆったりとした感じで観られて、それはそれでOKな面も。前日御覧になった方々からの話によれば、オケとバンドのマッチングにアブない場面があったとか、チョッチョが一瞬止まってしまったとか、チョッチョがコケたとか。まあリハも(当然オケは日本側から出す、NEW TROLLSの来日公演時と同じ方式)中々ままならない感じでしたでしょうから、演奏面については、この日の方がベターだろうという予想はしていた訳です。果たして、大方の感想を聞く限り、そのようになった、最終日の模様をお伝えします。ワインが効いて、アバウトなのをお許しください…。

<OSANNA withオーケストラ>
(メンバー)
Lino Vairetti (vo,g)
Nello D’Anna (b)
Pasquale Capobianco (g)
Sesa Priore (kbd,バックvo)
Gennaro Barba (dr)
Irvin Vairetti (voice,kbd)
+ストリングス・オーケストラ(約15名)

昨年4月にデヴィッド・ジャクソン、ジャンニ・レオーネを伴って初来日を果たしたオザンナが、再上陸。今回は、あの「ミラノ・カリブロ9」をオーケストラ入りで完全再現、というのが売り。ほぼ定刻通りにスタートしたステージは、前半はバンドの観による演奏で「L’Uomo」「パレポリ」のみならず、後期作品からもチョイスされた歌ものベスト・メドレー。全開の来日時にも効果的に用いられていた新旧とりまぜた様々な映像(かつての彼ら自身の姿や、ナポリの風景、撮りおろし?ヴァイレッティのイメージクリップなど)がバックのスクリーンで絶妙にシンクロしつつ流れる中、相変わらず素晴らしい歌声を響かせるリノ(入場は何と客席を通っての登場でした)。あくまで彼のソロ・プロジェクトとして考えれば納得の「歌物オザンナ」は今日も”Mirror Train”の「チュリチュリチュワー」を随所で挟みつつ、ほぼノンストップで一気に攻めまくりました。参考までに前日のセットリストを載せておきますが、恐らくオミットしたのは”Fiume”のみかと(かなり怪しいです。スミマセン)。バンドはギターがチェンジしており、持っているギターからしてペイジが好きなんだろうなーと思ったら、”Purple Haze”とかが入ってくる場面で、”天国への階段”のギター・ソロをシンクロさせるという技を披露。バンドの一体感やパワーという点で、前回以上の内容となっていました。

そして、インターバルのアナウンスは無かったものの、一度幕が下りてのセット・チェンジ(15分位?)を経て、いよいよオーケストラとの合体による「ミラノ・カリブロ9」の完全再現がスタート。ステージ向かって左後方に、15人程のストリングス・オーケストラ、更に日本人の指揮者も加わって、「闇のコンチェルト・グロッソ」とも言われた?ヘヴィ&ドラマティックな世界をバッチリ再現してくれました。スクリーンには、カリブロの映画本編が延々と映し出されて、ああそういえばコレってサントラだったんだよなあ、と思い出したり。その元の映画がスパイ・アクション系で、なんか音と合ってないなあ(笑)とか、それもまた一興でしたね。やはり、つややかなストリングスは、叙情的なパートで効果を放っており、ひょっとしてオケから出るのか?と思われたフルート・パートは流石にジャクソンも(当然エリオ・ダンナも)不在ゆえ、キーボードで代用されていたのは少々残念でしたが。まあ細かいことは言いますまい。雄大なオーケストラを加えて、リノが大いに歌い上げる"There Will Be Time"の得難い感激は、このフェスを通してもハイライトと言えるものでした。ロックする若手メンバー(息子含む。ドラムスは、そんなに若くない)を従えて、熱いイタリアの魂を伝えてくれたリノに大拍手。そしてもちろん、盛り上げてくれたオーケストラにも感謝!

≪参考セットリスト OSANNA≫
※前日11月6日(日)のセットリストです。

◆First Time -The Best Of OSANNA-

1.Inizio Filmato "Carosello Napoletano"
2.Pazzariello
3.Fuje'A Chistu Paese
4.Intro Animale
5.Mirror Train
6.Taka Boom
7.Il Castello Dell'es
8.Ce Vulesse
9.'A Zingara
10.Oro Caldo
11.Fiume
12.L'Amore Vincera' Di Nuovo
13.In Un Vecchio Ciero
14.Vado Verso Una Meta
15.Solo Uniti
16.Filmato Storico"L'Uomo"Rai
17.L'Uomo
18.Fuje'A Chistu Paese

◆Second Time -Milano Calibro 9(With Orchestra)-
19.Preludio
20.Tema
21.Variazione V
22.Variazione VI
23.Variazione I
24.Variazione II
25.Variazione IV
26.Variazione VII
27.There Will Be Time
28.Preludio(Final)

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<PFM with オーケストラ>
Franz Di Cioccio(dr.vo)
Franco Mussida(g.vo)
Patrick Djivas(b)
Alessandro Bonetti(vln.kbd)
Roberto Gualdi(dr)
Akessandro Scaglione(kbd)

Bruno Santori(Conductor)
+Orchestra(約25名)

さて、やや長めのインターバル&セット・チェンジを経て、今回のフェスの大トリとなるPFM with オーケストラが登場。「クラシック+BEST」と題されていた通り、前半はいわゆるクラシックの有名曲を、後半はベスト選曲を、全編オーケストラとの共演でプレイするという挑戦的な試み。先にプレイしたオザンナの時はストリングスのみだったオケは、管楽器も加わったフル・オーケストラに近い編成に拡大し、ステージ向かって左半分を埋め尽くしていました。向かって右半分に、クラシックらしく?白いスーツ姿のチョッチョ、ムッシーダ、ジヴァスがいるという形。手下軍団(笑)は、右手のさらに後方に追いやられていましたが、まあ、ステージ上を観るだけでも壮観でしたね。チョッチョは歌うとき、及びMC時のみ、ド真ん中に出てきていました。そして注目のクラシック曲のプレイは、イタリアから来た指揮者を交えた、いわゆるクラシック・チャンチャカチャン系。まあ例えて言うなればエクセプションやベガーズ・オペラ1stのような、クラシック曲をそのままロック化する発想のものでした。モーツァルト、サン・サーンス”死の舞踏”、ソフトバンクのCM…もといプロコフィエフ”ロミオとジュリエット”等々、確かに曲名は出なくても聞き覚えのある曲ばかりだった気がします。どちらかといえば、<オケにバンドが合わせる>という感じで、所々危なっかしい場面もあったものの、バンドが全開となった時の迫力たるや素晴らしく、ちゃんとPFM流のアプローチになっていたと思います。(このあたりから、ワイン+ビール連発のダブル効果ですっかり出来あがってしまった私メですが、曲名については、前日のリストをご参照ください。多分、全て演ったと思うんですが…。)初日の、映像とのコラボもそうですが、今もって何がしか、新たなアプローチを試み続ける姿勢には感服。ちなみに、この日は映像の使用はありませんでした。

さて、後半はお待ちかねのPFMベスト曲集withオーケストラ。前日はプレイされた”La Luna Nuova(原始への回帰)”がプレイされたなったのは残念でしたが、演奏そのものは前日より良かったとの評判にも納得のものとなりました。近年、ほとんど導入されることのなかった(イアン・アンダーソンとの共演はありましたケド)、フルートがオケからフィーチャーされる場面や、疾走ロック・パートにオケが切り込むところなど、今度はバンドにオケが合わせる感じで壮麗に展開。それでも、ロッカーなチョッチョは、少ないスペースを使ってのアクション込みで歌い、MCもそこそこにドラムへ戻っては叩きまくり…と大忙し。初日同様、ムッシーダの泣きも冴えわたる中、メロトロンの先祖帰り状態の?”9月の情景”は、もう感動の一語。マジで泣きそうになりましたよー。

そしてアンコールでは、クラシック曲から”Celebration”に移行するメドレー、オーラスには矢張り来たかの”ウィリアム・テル”。大いに盛り上がって、記念すべきイタリア・フェスはフィナーレとなりました。時にPM11:00。一時間スタートが早かった前日も同時刻まで演ったという事でしたので、だいぶ早い進行の?ステージとなりましたが、それでも長丁場のステージも、長さを感じさせない、正に大充実の一夜となりました。再びPFMに、オーケストラに、大拍手!

≪参考セットリスト PFM≫
※前日11/6(日)のセットリストです。
Primo Tempo
1.Il Flauto Magico – Overture (Mozart)
2.La Danza Macabra (Saint Saens)
3.La Danza Slava n°1 (Dvorjak)
4.Sinfonian°5 IV mov Adagietto (Mahaler)
5.Romeo e Giulietta – Danza dei cavalieri (Prokofiev)
6.La Grande Pasqua Russa (Rimski Korsakov)
7.Il Nabucco – Overture (Verdi)
Secondo Tempo
8.River of lif
9.La Luna Nuova
10.Promenade the puzzle
11.Dove Quando
12.Maestro della Voce
13.Impressioni di Settembre
Encore
14.Suite italiana
 a.Sinfonian°4 L’Italiana (Mendellson)
 b.Celebration
 c.La Danza (Rossini)
15.William Tell (Rossini)
16. Il Flauto Magico – Overture (Mozart)

という事で、今回のイタリアン・プログレッシヴ・フェスは4日間中3日間、観させて頂いた訳ですが、いずれのステージをとっても大変充実しており、またそのヴォリュームにおいても、実に満足のいくものだったと思います。長丁場となったゆえ、お客さんの終電問題が発生したことは反省点ともなりましょうが、まずは大過なく、これだけのライヴが連日行われたのはすごいことです。これを実現して下さったクラブチッタさんをはじめ、関係各位、そしてもちろん来日したバンド・メンバー、更には日本側のオーケストラ・メンバーの皆さんに感謝いたします。正に夢のような週末でしたねえ。おっと、集まったお客さん、とりわけチケットをWDでお買い上げいただいた方々(笑)にも、ありがとうございました!最終公演のお知らせチラシには、早々と来春の第二回を予告する内容が有りましたが、あのバンドは本当に来るのか?といったことはさておき(笑)、期待しましょう!
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