「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティバル Vol.1」[出演:IL BALLETTO DI BRONZO/ARTI&MESTIERI/GOBLIN] 11月5日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」
出演:IL BALLETTO DI BRONZO/
ARTI&MESTIERI/GOBLIN
11月5日(金) 川崎クラブチッタ


というわけで、行ってまいりました。記念すべきイタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスの2日目。この日は土曜日という事もあって一番人気、チケットはソールド・アウトで、立ち見も出る大盛況。前日に続き登場のGOBLINをトリに、またまた豪華な3バンドの競演が、長時間に渡って繰り広げられたのでした。この日のセットリストは入手しそびれてしまいましたので、曲目は載せられないことをご了承下さい。
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<IL BALLETTO DI BRONZO>
Gianni Leone(vo.kbd)
Ivano Salvatori(b)
Adolfo Ramundo(dr)

ほぼ定刻通りのPM 6:00過ぎに、本日のトップ・バッターで、伝説的なイタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・バンド、イル・バレット・ディ・ブロンゾが登場。2002年の初来日時と同じキーボード・トリオ編成でしたが、リズム隊は新顔の若手メンバーに、昨年のOSANNA来日公演で、ある意味一番目立っていた?ジャンニ・レオーネの、あのナルシスティックなキャラクターは、のっけの小林幸子(というより美川憲一?)状態のギンギラなコスチュームからして全開でした。ステージ後方のスクリーンには、幼少のころからのレオーネの写真の数々が延々と映し出され、まごうことなきオレ様ワールドに。『Vero』からのフレーズも繰り出しつつ、目玉はやはり『YS(イース:本人強調)』抜粋演奏。短めにはアレンジされていましたが主要フレーズはほぼ網羅されていました。疾走と優雅なキメ、切り返しの嵐は、テクニシャンなのは間違いないリズム隊にも、相当ギリギリそうで、まだまだ慣れていない感じでしたが、十分に健闘していたと思います。そしてその上を、いちいちポーズをキメながらのけぞったり、かがんだりしてワイルドにキーボードを弾きまくる御大レオーネ。キーボードプレイ自体はかなり荒っぽい感じで、音数も多いため、脳内補正しないと曲展開が読めないような部分もありましたが、そこを補って余りあるのがレオーネのシンガーとしての力量。流石イタリアというべきでありましょうか。初来日時より指摘されていたことでもありますが、歌声の魅力はまったくもって健在でした。サウンド的には、ギターが居れば…という声があるのも事実なれど、唯我独尊・完全主義者とおぼしきレオーネにとっては、キーボード・トリオこそ理想なのでしょう。待ってましたの(笑)客席乱入時は、観客の手のひらにスタンプを押して回り、エンディングでは、これまたお約束の?ビラまき(今回はレオーネへのインタビューの日本語訳が載っていました)。さらに濃くなったキャラと、迫力十分の演奏が強烈なインパクトを残す、流石の内容でしたね。新曲もプレイされましたし、今後の展開にも期待したいところです。

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<ARTI&MESTIERI>
Furio Chirico(dr)
Beppe Crovella(kbd)
Gigi Venegoni(g)
Iano Nicolo(vo)
Marco Roagana(g)
Roberto Puggioni(b)

約20分のセットチェンジ/インターバルを挟んで、これまたフェスの目玉のひとつ、2回目の来日となるアルティ・エ・メスティエリが登場。今回は2000年ごろの再結成、及びアルバム『Murales』には参加したものの、その後は(特にライヴには)参加していなかった、オリジナル・ギタリストのジジ・ヴェネゴーニ入り、というのが眼目。ヴァイオリンやサックス不在の、ツイン・ギター編成(片割れのマルコは、05年の初来日時から残留)、前回も登場したシンガーのイアーノ、新顔のベースに、キリコ&クロヴェッラの両御大、という形でした。結局、予告されていた昨年中どころか、現在も出ていない(笑)新作アルバムが、どういう風になるかは不明ですが、ともあれ新編成で、思ったよりも不足感のない、パワフルなプログレッシヴ・ジャズ・ロックを展開してくれました。こうしたフェスではやはり『Tilt』楽曲がメインとなるわけで、同作の主要曲を中心に、再編後の曲などを織り込んでいく、という構成。前日のTHE TRIPでは、あれで控えめだったのか?というくらい、まさにエネルギー全開のキリコのドラミングは改めて凄まじく、ロールを多用した切り込み型のプレイは、アルティ向きだよなあ、実感しました。リアル・オルガンを主体に、シンフォニックな味付けを施していくクロヴェッラの存在感も相変わらずで、現在のアルティは、この二人のカラーで決まっているのを実証。一方で、有る意味最も注目されたヴェネゴーニ、見てくれはまったくもって「普通のおっさん」(笑)でしたが、想像以上にロックしていてビックリ。確かに、近作中での地中海フュージョン色こそがヴェネゴーニの持ち味だとは思いますが、フィードバックを多用したり、ノリノリで他のメンバーと絡んだりと、元気いっぱいで目立っていましたね。例によって、たまーに出てきては。ちょっとデメトリオ・ストラトス入った歌声を聴かせ、紙飛行機を折っては客席へ飛ばす(今回は2回目まではあまり飛ばず、3回目が、まあまあの飛距離でした)イアーノのパフォーマンスも健在。キリコがグイグイ引っ張り、他の全パートがついていくというイメージのアンサンブルは、冷静に見れば結構危なっかしい場面もあったものの、その辺も含めて?スリル満点のハイスパート・サウンドが楽しめる、充実の約1時間となりました。MCではキリコが日本語で、現在の日本への、頑張ろうメッセージを読み上げるなど、特別な感慨がバンドにも客席にも溢れていました。トリップと掛け持ちのキリコは別としても、一夜だけの為に来日してくれたメンバー達には。感謝したいと思います(もちろん、イル・バレの面々にも)。

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<GOBLIN>
Claudio Simonetti(kbd)
Massimo Morante(g)
Maurizio Guarini(kbd)
Bruno Previtali(b)
Titta Tani(dr)

そして、PM 9:00前(だったでしょうか?)本日のトリで、GOBLINがスタート。ステージ左右にツイン・キーボード(向かって左にシモネッティ、右にグァリーニ)というセッティングも、基本的な演奏曲目も前日と同様でしたが、大きな違いは、後方にスクリーンが設置され、曲とリンクした映像が流されたこと。アルジェントものはイイけど、ロメオはNG?という感じで?「ゾンビ」の映像は残念ながら流れませんでしたが、「サスペリア」「シャドー(Tenebre)」などは、映画のフッテージが曲に合わせて映し出されて、雰囲気を大いに盛り上げてくれました。映画以外のところでの、メンバーの演奏している姿(わざわざ撮った?)は、シンクロしていないモニターみたいで少々蛇足だったような気もしますが…ともあれ、ホラー映画の流れでGOBLINを観に来たお客さんも相当数いらっしゃったようなので、良い演出だったと思います。バンドの演奏自体も、やはりこの日の方が出来が良く、DAEMONIAの「メタル・ゴブリン」ならぬ「ハード・ゴブリン」なサウンドが全開でした。MCを含めて、シモネッティ先生の前日でのハシャぎっぷりは封印し、トリの緊張感良い意味で保ちつつ、モーグ系からグリッサンド炸裂のオルガン音まで、快調に弾きまくり。モランテのオヤジ・ハード・ロッカーなギターも冴えわたる、ドカドカとヘヴィなサウンドの中、ツイン・キーボードもキッチリと機能した、ロック・バンド然としたプレイが存分に味わえました。セットリストは基本的に前日と同じでしたが、アンコールに応えて1曲プレイした上、最後の最後にもう1曲"Aquaman"もプレイするというサービスぶりでした。その前に、シモネッティ先生とマッシモが客席に降りて握手したりしていたんですが、マッシモがはるか奥地にまで進んでしまい、しまいにはサインまでおっぱじめる(笑)中、戻ってこない彼への"マッシモ!"コール、そしてシモネッティ先生の"Where Is Massimo?"という名言と、グダグダな展開も、いかにもイタリアという感じで印象的でしたねー。ともあれ、バッチリとシメてくれたGOBLIN。全てが終了したのはPM 10:30過ぎで、前日に劣らぬ長丁場となりましたが、たっぷり、ずっしり、正に満腹、大満足の一夜だったと思います!!
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