UK「Reunion Japan Tour」4月16日(土) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

UK-reunion2011-3.jpgUK「Reunion Japan Tour」
4月16日(土)
川崎クラブチッタ


≪Member≫
Eddie Jobson(kbd.el-vln)
John Wetton(b.vo)
Alex Machacek(g)
Marco Minneman(dr)


遂に、と言って良いでしょう!UKZでもUltimate Zero Projectでもない、「UK」32年振りの来日公演。ジョブソン=ウェットン黄金のコラボ復活、バックにUKZのマカチェク、ミンネマンを従えての来日、と言う流れは、UKZ、UZPを経ての再現型としては着地点とも言えましょう。UZ-Pでのポーランドでの共演が布石となっていたとは言え、何は無くとも「この名前」が遂に復活したわけですから、これはエポックな事件。当然のように前売チケットは即ソールド・アウト状態、立ち見も含めた大入り満員振りには、彼らへのひとかたならぬ思い入れを持つ、日本という地の期待が表れていました。

どうしても触れなければならないのは、今、このタイミングでの来日ということです。先刻、ご存知の通り、3月11日の東日本大震災、及び原発事故の影響で、来日コンサートの中止/延期が相次いでいます。クラブチッタさんの場合は、川崎が計画停電の区域に入っていた為、まず当初は、そちらの問題もあったかもしれません、しかし、それ以上に原発事故の状況から、来日を取りやめるアーティスト(未発表も含め)、これから出てくる場合も予想されるわけです(また、それはチッタさんに限った話ではありません)。個人的な意見としては、「来ない」判断をしたアーティストを責めることは出来ないと思います。過剰反応という部分があったとしても、それだけの状況に、いま日本が在るのは間違いないのですから。その一方で、「来る」判断をしたアーティストへは、やはり感謝をしたいですし、本当にありがたい事だと思います。エディ・ジョブソンも、恐らく周囲から様々な進言もあったはずですが、来日を決意してくれました。殊更、特別な事を言ったりする感じでも無かったですが、今、日本で、UKというのは、そうした状況も含めてエポックなコンサートとなったのではないでしょうか。会場のムード自体は良い意味で<いつも通り>の感じでしたが。

というわけで、私メが観ましたのは、公演二日目となりました、16日(土)。定刻を15分ほど過ぎた18:15頃、リズミカルなSEと、満場の客席の手拍子と歓声に導かれるように、まずジョブソン&ウェットンの両御大が登場して、固い握手。続いて、手下…もとい有能な技巧派のツワモノ2名、ミンネマン&マカチェクも姿を現し、ステージに向かって、左手からジョブソン、ウェットン、ミンネマン、マカチェクの配置へ。SEに被せるように出てきたのは"In The Dead Of Night"のリフ!これは中々の演出だったのではないかと思います。もちろん。ウェットンは久しく演っていなかった?"By The Light Of Day" "Presto Vivace And Reprise"までのフル・サイズ。まず冒頭から、これぞUKという曲&いつも以上に(という言い方も変ですが…)気合の入った両御大の姿に、すぐさま惹き込まれましたね。続けざまに演奏された"Danger Money"では、若干心配されていた?ウェットンのヴォーカルの調子もまずは問題なく、フェイクも無し(いくつかキーを押としたテーマ・メロはあったものの)で進行。ジョブソンのキーボード・ワークに関しては、再現度と言う点では完璧に近かったですし、ここまでの時点で、「今回のUKはイケる!」と確信したお客さんも多かったのではないでしょうか。

ジョブソンのMC&メンバー紹介(マルコ・ミンネマンの時は、必ず"Amazing"とか付けていたのが印象的)を挟んで、今度は32年振りの来日にちなんで?レア目な選曲"Thirty Years"。UKZの時と同様、ホーさんの影武者役に徹していたマカチェクの見せ場のひとつになっていたと思います。ソロのラインも極力忠実に再現していて、プラスアルファを求める向きには(それでも出来る人なんですが)食い足りなさも残ったかもしれませんが、この場では、コレで良かったのではと。続いて、あの押し寄せるキーボード音が鳴って、"Alaska""Time To Kill"!待ってました。79年当時は、ボジオのパワーが目立っていましたが、今や三代目ドラマーとして認知されるに相応しい、ミンネマンのプレイも炸裂しまくり。ちょっとリバウンドした?(失礼)ウェットンも、久々の手数ブイブイなベースプレイで必死に応戦。前半戦のハイライトになっていたと思います。

そして再びのMCを挟んで、ここで出ましたクリムゾン・ナンバー"Starless"。UZ-Pの流れを考えれば、当然予想された選曲ではありますが、やはりウェットン本人のヴォーカルでのフル演奏となれば、有難味が違うというもの!後半のギコギコなヴァイオリン・ソロも冴えており、文句なしのド迫力でした。続いて2ndアルバムのラストを飾った長尺ナンバー"Carrying No Cross"。ここで、すっかりお馴染の?マルコのドラムソロへと流れ、クリスタル・ヴァイオリン(今回は蛍光で?黄緑色に光っていました)での、ジョブソン・ソロ。そしてウェットン弾き語り(アコースティック・ギター)による、"土曜日の本"。改めて。役者が揃っている為、ソロ・タイムも目が離せませんでしたね(と言いつつ、今回は休憩なしの構成だった為、ビールの影響により、ドラムソロの前半でトイレに立ってしまい、心の中で「マルコ、すまん!」と手を合わせた私メの事はナイショにしておいて下さい(自爆)。大変失礼しました)。

さて、気を取り直して、MCを挟んで、ここからいよいよ後半戦。ジョブソンによれば、往年のUKでもプレイされず、大変難しい為、多少のミスは大目に見てほしい、というレア曲"Nevermore"が登場!先のUZ-Pの時もプレイされて、同曲好きの私メとしては、EURO-ROCK PRESS誌でのレポートでも特筆した記憶がありますが、まさか、この日もプレイされるとは。マカチェクとジョブソンのソロ・バトル、ブラやんばりのシャキシャキ・リズムを刻むミンネマン。個人的には、一番嬉しかった瞬間でしたね。続いても、レアなクリムゾン・ナンバーとして"再び赤い悪夢"。つくづく、ジョブソン先生は『Red』が好きなんだなー、と。マカチェクも音色を多少変え、フリップナイズされたトーンでサポート。ここからはもう、メドレー的に一気の勢いで、ヴァイオリンが大活躍の"Caesar's Palace Blues" "Sahara Of Snow Part.II"でシメ、満場の客席のスタンディング・オベーションの中、本編は幕となりました。

アンコール一発目は、コレもハズせない名曲中の名曲"Nothing To Lose"!実は、話によれば前日は同曲はプレイされず、代わりに"Night After Night"だったとのこと。うーん、正直どちらを取るかは悩むファンも多いと思いますが、そこはヨシとしましょう。客席もスタンドアップした状態のまま、盛り上がり曲として定評の高い"The Only Thing She Needs"へ。もう、満足も満足。オーラスはジョブソンがステージ右手にエレ・ピを出して、ウェットンのヴォーカルとの純デュオによる"Rendezvous 6:02"で、しっとりと。いやもうほぼ演り切ってくれました。トータル2時間10分ほどの?記念すべき来日公演は、涙が出そうなほどの感動を、お客様それぞれに(もちろん私メにも)残してくれる、本当に素晴らしいものでした。

トータルに、冷静に見れば、ウェットンが歌詞を飛ばしかけたり(まあ、それはお約束ですが)、ジョブソンが、走り気味のリズムに遅れて戻りそびれそうになったり、といった細かいミスもあったものの、気になったのはそれら1か所/1回ずつくらいで、再現ものとして考えれば、まず文句なしのレベルだったと思います。ミンネマンの貢献度の高さは言うに及ばず、実は"Carrying No Cross"の時に引っ込んだ位で、予想外に出ずっぱりだったマカチェクの忠実なサポートぶりも良かったです。押して何より、言葉で言うよりプレイで示す、と言わんばかりの、ジョブソン&ウェットン両御大の大力演ぶりには、何かこう、日本への想いが伝わってくるような、感激を得たことを告白しておきます。

今、この時期に、日本で、UK。まず来てくれた&素晴らしい演奏をしてくれたメンバー4人に、そして企画・招聘のクラブチッタ産。尽力頂いた関係者・スタッフの皆さん、もちろん当日来場したお客さん(特にワールド・ディスクでチケットを買って頂いた方々)に、心からの感謝を捧げます。まあ皆さん書くでしょうケド、

<キミタチサイコダヨ>

実は、このレポートは、18日(月)の公演に行く前に書き上げました。最終日も観させていただく予定ですので、そちらも後日レポートしたいと思います。


≪SET LIST≫

・In The Dead Of Night
~By The Light Of Day
~Presto Vivace And Reprise
・Danger Money
-MC-

・Thirty Years
・Alaska~Time To Kill
-MC-

・Starless
・Carrying No Cross
・Marco Minneman Drum Solo
・Eddie Jobson Electric-Violin Solo
・John Wetton Solo(Book Of Saturday)

-MC-
・Nevermore
・One More Red Nightmare
・Caesar's Palace Blues~Sahara Of Snow Part.2

【Encore】
・Nothing To Lose
・The Only Thing She Needs
・Rendezvous 6:02
プロフィール

店長 中島俊也

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