「PROGRESSIVE ROCK FES 2010」8月22日(日) 日比谷野外音楽堂 ライヴレポート

「PROGRESSIVE ROCK FES 2010」
8月22日(日)
日比谷野外音楽堂
出演:STEVE HACKETT BAND ・ RENAISSANCE ・ 四人囃子



ProgressiveRockFes2010chirashi.gifというわけで、公約通り?行ってまいりました。それぞれクラブチッタで単独公演も行った、スティーヴ・ハケット・バンドルネッサンスに、日本から四人囃子が加わった豪華3バンドの出演による、日本初の本格的プログレッシヴ・ロック・フェスティバル。単独公演もあったため、いわゆるフェス感(フジロックやサマソニまでとは言いませんが)には多少欠けるきらいもありましたが、何はともあれ、このメンツで、野音で、ということはエポックな出来事であり、猛暑の中、野外をものともせず(?)多くのプログレ・ファンが日比谷に集結しました。大きなイベントに相応しく、関係者やミュージシャンの方々の姿も多く見受けられた2500キャパの客席は、予想を上回り、9割がた(後ろの左右両脇に空席があった程度)埋まっての大盛況。そして、オーディエンスの期待に違わぬ、素晴らしい演奏の数々が、トータル約4時間に渡って展開されたのでした。事前に本ブログにも書かせて頂いたのですが、当日心配されたのは、とにかく暑さ。開演前のアナウンスでも、各自熱中症には十分ご注意を、と流れていましたが、予想通りとは言え、実に猛暑でしたので、客席は大変そうでした。ステージ向かって右に大きな木々が有って、西日をちょうど遮ってくれましたので、ある意味予想よりはマシでしたが、トップの四人囃子の演奏の間くらいまでには、客席の左半分には日が差している状況。私メも、ブログに書いた手前?手ぬぐい&バンダナ&タオル装備で挑ませて頂きました。幸い、見る限り大きな事故もなかったようで、その点も良かったですね。ステージ上を見ると、今回のポスターやチラシに使われていたロジャー・ディーンのイラストのバックドロップと、往年のRAINBOWを思わせる?虹型の照明アーチ。ストレンジ・デイズ誌編集長の岩本晃市郎氏の司会MCに導かれて、ほぼ定刻通りに、いよいよ歴史的コンサートがスタートしました。


≪四人囃子≫
午後4時過ぎ、まだまだ猛暑モードの中、トップバッターの日本代表:四人囃子がステージに登場。左からキーボード、ベース、ドラムス、ギター&ヴォーカルのセッティングにて、メンバーはもちろん3人再編以降の4人、坂下秀実(kbd)、佐久間正英(b)、岡井大二(dr)、そして森園勝敏(g.vo)。恐らく、彼らのライヴは07年JCBホールでのクリエイションとの対バン以来だと思われますが、そちらには私メは行きそびれたため、個人的には「スモーキー・メディスソ」との対バンの時以来?で久しぶりでありました。皆さん相応に年輪を感じさせるお姿ながら、体型はスリムで、遠目には70年代のイメージそのままの立ち姿で、"空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ"から演奏がスタート。見ていた位置(森園さん側の後方)の関係もあるのでしょうが、少々キーボードが聴きとりづらく、バランスは危うい感じでした(後半には大分良くなりましたが)。選曲については、これまでの流れ通り、1stアルバム『一触即発』及び2ndアルバム『ゴールデン・ピクニックス』からのベスト選曲("空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ"はシングル曲ですが…)7曲。まったり叙情的なようで、後半の複雑さが並大抵じゃない大作"泳ぐなネッシー"から、フェスに相応しい"カーニバルがやってくるぞ"で景気付け。"レディ・ヴァイオレッタ"を経て、もちろん、タイトルからして演らないわけにはいかない"おまつり"が日本の夏の情景をも想わせつつ、お約束の佐久間さんのリコーダーが炸裂する"なすのちゃわんやき"へ。〆は、これしかないぜ!な"一触即発"。PINK FLOYDを下地にしつつ、ハード・ロック、日本のフォーク、ジャズ風味までを取り込んだ、70年代前半~中期の日本のプログレッシヴ・ロックを代表する大御所バンドのサウンドが味わえる、充実の1時間弱となりました。全体的には、コンディションなどの諸条件もあってか、細やかさよりも荒々しさが先に立つ演奏でした。また、この時間帯はとにかく暑く、日差しも照っていましたので、照明の効果も全くなく、観る側も少々集中しづらかったのは否めません。そうした点では制約も多かったため、必ずしも四人囃子の100%が発揮されたとは、残念ながら言えなかったと思うのですが、それでも十二分に楽しめる、ありがたいひとときでした。そろそろ、新作も期待したいですねえ。蝉しぐれもうっとうしいながら(笑)、夏フェスらしくて、良い感じでした。


≪セットリスト≫
1:空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
2:泳ぐなネッシー
3:カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)
4:レディ・ヴァイオレッタ
5:おまつり(やっぱりおまつりのある所へ行ったら泣いてしまった)
6:なすのちゃわんやき
7:一触即発


≪RENAISSANCE≫
四人囃子が午後5時ごろに終了し、約20分のセット・チェンジを挟んで、続いてはルネッサンスが登場。既にレポートさせて頂いた通り、8月21日(土)、すなわち前日にクラブチッタで行なわれた単独公演も非常に良かっただけに、果たして見事な演奏となりました。メンバーと、立ち位置はもちろん前日と同じでしたが、前日は髪を下ろしていたアニー・ハズラムは、この日は流石に(?)アップにしていたように見受けられます。この日も鮮烈な"Prologue"からスタートしたセットは、曲目の入れ替えは無しで、曲数を削ってのダイジェスト的なものでした。当初の予定には無かった"Midas Man"が加えられたものの、それでもトータル1時間と、やや物足りなさは残ったかもしれません。しかし、バンドの演奏そのものは、前日以上と言っても良い出来でしたし、何は無くとも特筆モノの、アニーの歌声たるや、改めて圧巻!でしたね。MCでは「Too Hot!」とか「Fan(扇子)でアオいで~」とか色々言っていましたが、まだまだ暑~い野外ステージ上で、天空に響き渡る美声をたっぷりと聴かせてくれました。この日も演奏された新曲"The Mystic And The Muse"など、改めて素晴らしい出来栄えで、まだまだ暑いとは言え、程好く夕闇が迫ってきた日比谷の森でルネッサンス、というイイ感じのロケーションが存分に味わえました。余談っぽくて恐縮ですが、前日でも感じた、アニーの<歌ってない時の存在感>というか、長いインスト・パートの間(この日はそんなになかったですけど)での姿が、非常に絵になるんですよね。ピアノを弾くような手振りを交えながら、楽しげにノッて(?)いるアニーを観ているだけでも、何かと幸せな気分になれるのです。他のメンバーには申し訳ないですが、かようにアニーが突出していたゆえ、クラシカル/プログレッシヴというよりも、フォーキーな女性ヴォーカル・バンドという印象も強かった一方で、前述の"The Mystic And The Muse"や"Running Hard"では、力強さを増したリズム隊の活躍もあって、しっかりロックしてくれました。「エッ!もう!?」という本編終了の後、アンコールとして"Mother Russia"を演奏、結果的には1時間弱で、単独公演では演奏された"Ocean Gypsy"と"Ashes Are Burning"がプレイされなかったのは何とも残念でしたが…時間の制約上仕方なかったのかもしれません。ともあれ、万雷の拍手の中、ルネッサンスも無事に終了。さあ、次はハケットだ!ということで、勇躍トイレ&ビールへ走った(笑)私メでありました。


≪セットリスト≫
1:Prologue
2:Carpet Of The Sun
3:Midas Man
4:Things I Don't Understand
5:The Mystic And The Muse
6:Running Hard
【アンコール】
7:Mother Russia


≪STEVE HACKETT BAND≫
さて、また20分間ほどのセット・チェンジを経て、すっかり夜モードになった午後6時50分頃、いよいよ本日のメイン・アクトである御大:スティーヴ・ハケットのバンドが登場。ルネッサンス同様、8月20日(金)にクラブチッタで行なわれた単独公演と同メンバー、同配置。虹のアーチを含めた照明の効果もバッチリで、これが野外フェスの醍醐味!という解放感とスケール感がのっけから味わえました。"Every Day"から始まり、女性ギタリスト/ヴォーカルのアマンダ・レーマンを中央に、御大が左寄りという絵も、見映えという点で?なかなかのものでした。ハケット・バンドも、単独公演との曲目の入れ替えは無く、アコースティック・パートをゴッソリ削っての短縮版セットとなりましたが、"Spectral Mornings"と"Blood On The Rooftops"が聴けなかった位で、ルネッサンスに比べれば?美味しいところはほぼ押さえた内容でありました。もっとも、事前に入手していたセット・リストでは何とカットされていた(これにはEURO-ROCK PRESS川上編集長も「オイオイ」と突っ込み)"Firth Of Fifth"が無事演奏されたというところも大きかったですが、バンドの演奏自体も絶好調で、遠目にはデヴィッド・ジャクソンのようにも見える?ロブ・タウンゼント(sax.flute.etc)も、またまた怪しい存在感を発揮。時にエスニックに、時にブルージーに…と、熟成された大人のロック・サウンドの新曲群も非常に良かったんですが、やはり。こういう場でウケるのは、GENESISナンバーの数々。ゲイリー・オトゥール(dr.vo)の見せ場である"Fly On A Windshield"での、まさに天空を駆けるかのようなハケットのギタープレイは、あまりにも印象的でしたし、"Los Endos"に至っては、酔っ払いつつヘドバン状態になった私メでありました。またまた余談ながら、パンフレットの記事を読んで知ったんですケド、ハケットって、近年は指弾きに変えてたんですね、遠目だったんでとんと気づきませんでしたが…何か、ジェフ・ベックみたいですねえ。日比谷の夜空に木霊する"Firth Of Fifth"のギター・ソロ。"Clocks"のカルミナ・ブラーナのフレーズを聴きながら、えも言われぬ至福感に包まれたのは、客席の皆様も同じだったんではないでしょうか?いやはや、改めてハケットも良かったですよホント。というわけで、こちらもアッという間の約1時間20分(終了時刻は、午後8時10分頃でした)。汗だくになったオーディエンスも大いに満足したであろう、トータル4時間に及ぶフェスは無事に終了となりました。GREAT!!


≪セットリスト≫
1:Every Day
2:Fire On The Moon
3:Ace Of Wands
4:Serpentine Song
5:Fly On A Windshield
6:Sleepers
7:Still Waters
8:Los Endos
【アンコール】
9:Firth Of Fifth
10:Clocks


…そんなこんなで、大盛況となった記念すべき1日。何しろ、この規模では初の試みですし、日程・会場・チケット販売の方法(単独公演が先に売り出されたわけですが)など、議論の余地もあるかとは思いますが、まずは大過なく上手くいったのではないかと思います。出演されたミュージシャンの方々は無論ですが、招聘元であるクラブチッタさん、企画・制作のM&Iカンパニーさんはじめ、関係者の皆様、物販を含めたスタッフの皆さんの尽力あってのことで、大いに感謝しております。私メなんぞ3日間通しで観てた(飲んでた?)だけでしたので…恐縮です。さらには、もちろん単独公演も含めて、会場に足を運んで下さったお客様、とりわけ、ワールド・ディスクでチケットを買って下さった皆様(笑)、本当にありがとうございました!そして、猛暑体験も込みで、大きく一言…
<お疲れさまでした!!!>
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