ヘンリー・カウ箱が凄い!

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 昨年、CD-6の「Stockholm & Goteborg」が単体で先行リリースされ、コレはヤバい!と大きな話題を集めた、ヘンリー・カウの40周年、未発表9CD+1DVDがmちょっと予定通り遅れて(笑)到着しました!
 これが、やっぱり凄いんです。一部ブートで出回っていた音源もありますが、ボブ"手下"ドレイク君の涙のリマスター作業により、総じて音質良好、カウの歴史のスキ間というスキ間を全部埋めてしまう(ブリティッシュ集成の、坂本理氏の文章を読み終えながら聴くのがおススメ)激レアなアーカイヴス。更には、ド級の発掘と言える、'76年のコンサート映像75分を収めたDVD!これがまた必見中の必見で。PAL方式なのは残念ですが、NTSC版のリリースは無いとの事ですので、ガマン(PCもしくは対応機で視聴可)。久々に、まだ見ぬ大物の全盛期の映像を初めて見て、私メは感激してしまいました。変な話、DVDだけで5~6千円の価値がありますよ。それはともかく、ごく大雑把ですが、BOXの内容を御紹介しつつ、感想めいた事を書いてみたいと思います。

[BOX 1]

CD-1 Beginnings
 カトラー、フリス、グリーヴス、ホジキンソン、ジェフ・リー。

'71~'73アーリー未発デモ・トラックス。「Legend」期。フリスの作曲中心で、目玉の10分強"Teenbeat"(⑥)には、デイヴ・スチュワート(チェレステ、会話)、アマンダ・パーソンズ(会話)参加!全体に、R.ワイアット/ソフト・マシーンの影響が強く、エッグあたりの友達感も非常に強し。彼らの出身が、カンタベリーである事を明確に示しており、ヒストリー的興味で行くと、実は本BOXのハイライトのひとつだと思います。

CD-2 1974-5



  ①~⑥ カトラー、フリス、グリーヴス、クーパー、ホジキンソン
 '74年「Unrest」期未発デモ。"Ruins~Half Sleep, Half Awake"メドレー入り。
 ⑦~23 カトラー、フリス、グリーヴス、ホジキンソン
 '74ライヴ、クーパー脱退期
 24~32 ダグマー、クーパー、カトラー、フリス、グリーヴス、ホジキンソン、withロバート・ワイアット(voice)
 '75ライヴinパリ、"Living In The Heart Of The Beast (LITHOTB)"

 「アンレスト」からダグマー・クラウゼ加入(スラップ・ハッピーとの合体)に至る時期の変動ドキュメント。目玉は①~⑥ですが、クーパー脱退期(後に復帰)のライヴもレア。"LITHOTB"のモチーフ+インプロ、いわば原型インスト・ヴァージョンです。音質はラフなれど、聴き応え満点!


CD-3 Hamburg
 カトラー、クーパー、フリスー、グリーヴス、ホジキンソン、ダグマー


①~⑬
 '76年3月20日、NDRジャズワークショップでのコンサート。ラジオ用ステレオマスターかたのリマスター。音質抜群!"Fair As~"から"Nirvana~"インプロ、そして"Terrible~"に戻る、正に全盛期の名演。グリーヴス脱退直前の記録。ラストの"Heart"も含めた、インプロも圧倒的迫力!

オマケ的に
⑭ '75年6月ローマ、w/ワイアット
 "Little Red Record"
⑮ '75年5月パリ(CD-2のラストと同日)  w/ワイアット
"We Did It Again"(K.エアーズ作)を収録。オマケはカセット・マスターのため音質は落ちますが、ワイアットとの楽しい共演ぶりが伝わってくるナイスなテイク2曲になっています。アンコール的に聴けます。

CD-4、5 Trondheim
 カトラー、フリス、ホジキンソン、クーパー


 '76年5月、グリーヴス脱退後に行われた、4人のみの北欧ツアーより、全編インプロヴィゼーションのライヴ。2枚組(スリムケース仕様)、トータル86分強。超硬派のフリー/インプロ。カウの歴史のすスキ間を埋める、レア中のレアな記録です!

(ちなみに)
 BOX1のスキ間には、「コンサーツ」を収納することが可能。今回の2つを合わせたハコの背中の絵が切れている、という突っ込みも頂いていますが、実はBOX3として、既発のスタジオ盤CD5枚を入れる物も有るんです。そちらは当店での扱いはございませんので、申し訳ございませんが、BOXの中に入っている、ReRのシークレットHPへお問い合わせて下さい。



 

[BOX 2]

CD-6 Stockholm & Goteborg
 G.ボーン、クーパー、カトラー、フリス、ホジキンソン、ダグマー(⑧⑨~⑪のみbはグリーヴス)


 こちらは単体を先行リリース済。本盤を抜いた、その分安い「CD-6抜きBOX」も入荷中ですので、本CDを既にお持ちの方は、そちらをどうぞ。恐らく、抜きBOXは当店のみの入荷ですんで、ぜひ(笑)。

 '77年5月メイン、ラジオ音源、音質極上。基本的にはG.ボーン(チェロも弾く女性ベーシスト!)加入後のストックホルム・ライヴ。後にホジキンソンのソロで演奏される大曲"Erk Gah""Phil Ochsのカヴァー""No More Songs"の収録が目玉。名演!!




CD-7 Later & Post-Virgin
 ホジキンソン、フリス、クーパー、カトラー、ボーン、ダグマー(①~③、⑫のみ)


①②③'77年2月13日、ダグマー入りロンドン・ライヴ。
④'77年5月ライヴ
⑤~⑦'76年11月25日ライヴ、④を含め、ダグマーは不参加。上記ライヴは全てカセット・マスター。
⑧~⑪'77年12月16日、ダグマー脱退期、ジェフ・リーが参加。
⑫'77年5or6月、ダグマーvo

本盤は、なんと言ってもART BEARSで収録される"Joan"(①、新曲として紹介するダグマーのMCも入ってます)"On Suicide"(⑫)が目玉。カセット音源が多く、音質は総じてラフですが、ド迫力の"Teenbeat2"(②)"Teenbeat3"(⑨)など、ロック寄り。ダグマーの出入りなど、バンドが不安定になっていた時期ですが、それゆえのスリルが全編で感じられます。「In Praise~」「コンサーツ」リリースを経てVirginとの契約解除、ART BEARSとしてのアルバム制作、そしてレコメンディド・レコード設立~R.I.O.へと動いていく、カウ激動の歴史が始まります。


CD-8 Bremen
 ホジキンソン、フリス、クーパー、カトラー


 '78年3月22日ラジオ・ブレーメン音源。ダグマーが参加した'78年1月のスタジオ録音はART BEARSの1stとなり、2月にはG.ボーンが脱退表明(しばらくとどまる)。そうした変動期のライヴで、「ウェスタン・カルチャー」を予感させる、主にフリス作曲の緻密な組曲"New Suite"(②~⑦)が圧巻です。迫力満点!後半には、34分のインプロと"Erk Gah"のインストver.を収録。

 

CD-9 Late
 ホジキンソン、フリス、クーパー、ボーン、カトラー(+アン・マリーロエロフス/tp(④、⑩)+(多分)Dave Chambers/sax(①、②))


①~④、⑩'78年6or7月イタリア、野外?
⑤~⑨'78年3月ロンドン、第1回R.I.O.フェスでのライヴ。ハッセ・ブルニウソンのソースによる。
⑪'78年7月25日Cervia

解散表明直前のラスト・ツアー(イタリア)を中心に収録。その後'78年8月にスイスで「ウェスタン・カルチャー」を録音し、そのまま解散という事になります。R.I.O.フェス音源はゴリゴリのインプロですが、民族音楽色を導入しているのがポイント。そして目玉となる、クーパー作"Half The Sky"(⑨)は名曲!!

 

DVD Vavey 1976 (PAL方式)
 ボーン、クーパー、カトラー、フリス、ホジキンソン、ダグマー


'76年8月25日、スイスVaveyでの野外コンサートを75分収録した、ヘンリー・カウの初映像。TV局が収録したもので(ひょっとすると未放送?)画質/音質とも良好。人民服風の衣装で、目を閉じ、直立不動で歌い続けるダグマー。今とは、まるで別人(失礼)の若々しいルックスで、鬼の千手観音ドラムが炸裂するカトラー。ギターのみならず、vln、シロフォン、ピアノとGGばりの?持ちかえで大活躍のフリス。キリッと張りつめた表情とバスーン・プレイがコワ…いや美しいクーパー。ツナギ風衣装で、股の間にベースを置いて弾く姿がカッコ良いG.ボーン。そしてラドリッジばりのパッツン長髪とカワイイ色に塗られたkbdがインパクト大のホジキンソン。コノメンバーの、当時の動く姿というだけでも感動オノですが、演奏も又、凄い。"Beatiful~""No More Songs""LITHOTB"、そして"Erk Gah"まで、インプロも含めて、カウの初映像(バンドが知る限りでは唯一のプロショット映像とか)にして、決定版といえるスゴい映像。マジで必見ですよコレは。


 どーです、このヴォリューム、この内容。ヘンリー・カウ/レコメン・ファンならマスト中のマストとしか言えない、これ以上はもう無いというぐらいの超充実アーカイヴ・ボックス。ぜひW.D.でお求めの上(笑)ドップリと味わって下さい!アーカイヴス/ヒストリー物BOXとしては、近来まれに見る内容です。あとは再結成だけですね…まあ、まず無いでしょうケド。とにかく、マグマの40周年と共に、カウもセレブレイト&リスペクトしようじゃありませんか!大スイセンです!限定1500セットのみのリリースにつき、お早目に!!
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店長 中島俊也

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