OSANNA 来日公演 4月2日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

OSANNA 来日公演
4月2日(金)
川崎クラブチッタ


osanna_live2010.jpgというわけで、行ってまいりました。川崎クラブチッタ春の風物詩?イタリアン・プログレッシヴ来日公演として、今年はあのオザンナがやってまいりました。告知ポスターやチラシのは昔のメイク写真が使われていたものの、オリジナル・メンバーはリノ・ヴァイレッティ(vo.ac-g)のみで、今やフツーのジイさん(失礼)だろうし、「写真はイメージです」ってな感じだろうなあー、と、思いきや!メンバーほぼ全員?気合いのメイク姿で登場で、いやはや恐れ入りました。メンバーは予告通り『Prog Family』参加のギター、ベース、ドラムス、キーボード×2(ヴァイレッティの息子も参加、一部ヴォーカルもとっていました)と、スペシャル・ゲストのデヴィッド・ジャクソン(sax/flute ex.Van Der Graaf Generator)及びジャンニ・レオーネ(organ:IL BALLETO DI BRONZO)。予想通り、ジャクソンはほほ出づっぱりで、立ち位置もヴァイレッティとフロントを分け合うツー・トップ体制での演奏となりました。

スタート予定のPM 8:00から約10分押しで演奏がスタート。今回のライヴの特色として、バックに巨大スクリーンが設置され、全編に渡って映像が流されたことがまず印象深いです。まずはナポリのイメージや映画のシーンを用いて、あの『Palepoli』冒頭のナポリ方言パートでスタート。「アニマーレ、アニマーレェ~♪」と連呼したうえ、この日何度もリプライズされる、「チュリチュリチュワ~」"Mirror Train"(さらにジミヘン"Purple Haze"にも展開)でもう30分くらいいってしまい、どうなる事やらと思ったほど。ヴァイレッティは遠目から観るとKISSに先駆けた、というより、コンラッド・シュニッツラーみたいな、タコ坊主+白塗り系で、近くで観たらどうだったのか…というインパクト(次のEURO-ROCK PRESSでの写真に期待しましょう)。流石に、声はよく出ていましたし、ジャクソンも2本吹き多用で、ハマリ役。ちょっとしたMCを挟んでからは、先ごろ国内盤紙ジャケが出た『Suddance』からの2曲や、『Landscape Of Life』のタイトル曲などもプレイされました。この日全体を通して『Milano Calibro 9』『Palepoli』よりも、1stアルバム『L'uomo』からの選曲が非常に多かったのですが、これは、ヘヴィ・シンフォで長大なインスト、のノリではなく、あくまでヴァイレッティのソロ・プロジェクトであり、【歌モノ・オザンナ・セルフ・トリビュート】と考えれば納得でしょう。この日は休憩なしでしたが、ビデオ映像を挟むことで、ステージに区切りが付きました。まず中盤の見せ場は『Prog Family』アルバムにもゲスト参加していた、御存知 IL BALLETO DI BRONZOのジャンニ・レオーネの登場。来日はあのARS NOVA『Biogenesis Project』以来となりましょうか、まあ相変わらずのナルシスティック・キャラで、遠目にはマイケル・ジャクソンにしか見えない(笑)怪しいダンス&動き、そして抜粋ながらキーボードトリオ体制でのイル・バレ曲(少々リハ不足?でも、オルガンの速弾きは流石)を挨拶代わりに演ってから、オザンナと共に3曲ほどプレイして、会場の空気を変えてくれました。ローマ=ナポリ同盟というか、あくまで友情出演という感じでしたが、しまいには客席に乱入して、サイン入りのメッセージ・ビラをバラ撒いて(何を撒いているのかと思ったんですが、友人がゲットしたので確認済み)去っていくという、いかにもな暴れっぷりで楽しませてくれました。レオーネ、恐るべし…!

さて、コンサートも佳境、これはシブい、Citta Frontale"Solo Uniti"をプレイした後は、今度はデヴィッド・ジャクソン・タイム。ジャクソン自身の手による"Sogni D'oro"、そして遂に出た"Theme One"Van Der Graaf Generatorのイメージが強いですが、コージー・パウエル、あるいは故.大木金太郎のテーマ(EURO-ROCK PRESS川上編集長がこだわっているネタ)でお馴染みのこの名曲。VDGGでは来日できなかったジャクソンのプレイで体験できるとは、ありがたい事です。背中を丸めてのフルート・プレイも含め、なかなか好調そうだったジャクソン。音のバランス的に、もう少し大きい音でも良かったんじゃないかとも思いますが、オザンナ祭りの目玉の一つとして、しっかりと存在感を発揮してくれました。イタリアで人気が高く、オザンナにも多大なる影響を与えたであろう、本家VDGGの元メンバーが一緒にいるという光景は、何とも感慨深いものがありましたね。

その後、この日の裏ハイライトとして?イタリアのTVに出演した時の、往年のオザンナのフィルム(モノクロ)が流されました。エリオ・ダンナがインタビューを受けていて、フルートのヴォリューム・ペダルを実演・説明しているのが面白かったですね。この映像って、ブートとかではチラッと見た記憶があるんですけど、テレビ局が絡むと権利関係でオフィシャル・リリース出来ないんだろうなあ…(PFMとかBANCOとか、70年代の映像って出てないですもんね)。で、出てきたヴァイレッティが、ビデオ・スクリーンに向かって「エリオ・ダンナ!」「ダニーロ・ルスティーチ!」とコールした場面に、リスペクト&トリビュートが感じられました。…一瞬、ダニーロ・ルスティーチが来ているのかと思いましたが(笑)。そして演奏は、いよいよ終盤に突入。『Milano Calibro 9』に入っていた英語ヴォーカルによる名バラード"There Will Be Time"は、この日のハイライトとなる、ヴァイレッティ入魂の名唱でした。そして、またまたリプライズの"Mirror Train"、ブルース系ソロ回しインプロヴィゼイションを挟んで、冒頭のパレポリ曲に戻って〆。いやあ盛り上がりましたね。アンコールには『Landscape Of Life』からの"Il Castello Dell'es"『Taka Boom』タイトル曲、そして再び"Theme One"で大団円。ラストには、レオーネも再び登場してウロウロ。もっと長かった気もしましたが、時計を見ると、きっかり2時間。それだけ中身の詰まった、音も曲も濃厚なコンサートでありました。

あまり触れられませんでしたが、バックの若手演奏陣も、堅実なプレイでオザンナの世界を支えてくれました。特に、チラリとメタリックな速弾きをかますギターは良かったと思います。リノ・ヴァイレッティ本人による、オザンナ・トリビュート祭り、豪華ゲスト付き、という事を考えれば、期待にたがわぬ、とても楽しい内容でした。例えば『Palepoli』のあの神秘的ドロドロ感を求める向きには物足りなさも残ったかもしれませんが、CD『Prog Family』を聴いて「オッ!意外と良いじゃん!」と思った私メとしては、十分良かったです。ヴァイレッティの、出身地ナポリへの思い入れも存分に感じる事が出来ましたし。そういえば、前もどこかで書きましたが、"鬼~のパンツは良いパンツ~♪"のアレとか、"オーソーレ~ミーオー♪"って、元々はナポリ民謡なんですよね。英語ヴォーカルでは結構演っているのに、英語がまるで話せない、というお茶目なヴァイレッティに、我々からも「Grazie!Ciao!」と言いましょう!最終的には"Mirror Train"(チュリチュリ~)と、"Theme One"のフレーズが頭にこびりついて離れない、そんなオザンナ祭りでした。ワールド・ディスクでチケットを買って下さった皆様、ありがとうございました!(楽しんでいただけましたか?)、そして主催のクラブチッタさん、お疲れさまでした!


≪セットリスト≫

Video:From Film Carosello Napoletano

Fuje 'A Chisti Paese[Part One](『Palepoli』)
Intro Animale(『Palepoli』)
Mirror Train(『L'Uomo』)

Presentazione

L'uomo(『L'Uomo』)
Ce Vulesse(『Suddance』)
'A Zingala(『Suddance』)
Oro Caldo(『L'Uomo』)
My Mind Flies(『Milano Calibro 9』)
L'Amore Vincera' Di Nuovo(『L'Uomo』)
Landscape Of Life(『Landscape Of Life』)
Mirror Train[Reprise Only Final]

Video:Gianni Leone

Introduzione(IL BALLETO DI BRONZO『YS』)
Everibody's Gonna See You Die(『L'Uomo』)
In Un Vecchio Ciero(『L'Uomo』)
Vado Verso Una Meta(『L'Uomo』)
Solo Uniti(Citta Frontale)

Video:David Jackson

Sogni D'Oro(デヴィッド・ジャクソン曲)
Theme One(Van Der Graaf Generator)

Video:OSANNA Story

Non Sei Vissuto Mai(『L'Uomo』)
Tema(『Milano Calibro 9』)
There Will Be Time(『Milano Calibro 9』)
Mirror Train[Reprise Only Final]
Blues By Fuje(ブルース・インプロ)
Fuje 'A Chistu Paese[Part Two](『Palepoli』冒頭)

【Encore】

Il Castello Dell'es(『Landscape Of Life』)
Taka Boom(『Taka Boom』)
Theme One[Reprise]
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