PSP(Simon Phillips/Philippe Saisse/Pino Palladino) 2月26日(金) 六本木 STB139 ライブレポート

PSP(Simon Phillips/Philippe Saisse/Pino Palladino)
2月26日(金)
六本木 STB139

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言わずと知れた超一流セッション・プレイヤーにしてカリスマ・ドラマー:サイモン・フィリップスが、パリ出身で、アル・ディメオラ・バンドなどで活躍してきたフィリップ・セス(kbd)、ウェールズ生まれで、近年のTHE WHOにも参加しているピノ・パラディーノ(b)という、これまた超一流のプレイヤーと組んだ新トリオ:PSP。初ライヴとなった昨年のビルボード・ライヴ東京での演奏を収めたCD『PSP LIVE』もリリースされ、ヨーロッパ・ツアーを経ての1年ぶりとなる来日公演となりましたが、想像以上に素晴らしい内容でした。CDも事前に聴いていったんですが、比較的落ち着いた、大人のジャズ・フュージョンという印象もあった1年前に比べ、王道テクニカル・プログレ・フュージョンそのものといえる、コチラ向きの演奏を存分に聴かせてくれましたね(シンセの比重の高さがポイント)。

PSP_LIVE.jpgSTBでは珍しく?オープニングSEに導かれて演奏がスタート。ライヴCDに入っていた曲を軸としつつ、セス作の新曲"Vigiante"や、RETURN TO FOREVERのカヴァー(!)"Sorceress"、CDにも入っていましたが、EL&Pでもお馴染みの"Rondo"の変拍子アレンジヴァージョンなどを、休憩なしで次々とプレイ。とにかく驚いたのは、フィリップ・セスの才気。アナログ・シンセ、エレ・ピ、生ピアノサウンドを縦横に繰り出し、速弾きソロもここぞで決める(でも弾き過ぎない)、まさに熟達のプレイには舌を巻きました。基本的にはチック・コリア系ルーツなのでしょうが。ところどころハマやんもかくやでジェフ・ベックっぽくしたり、ベースがソロを取るところでの、ちょっとしたバッキングとか、センスの良さたるや。作曲センスも含めて、この人、結構プログレ入ってるんじゃないでしょうか?ギターレスの編成ですが、全く不足感が無かったのは、ひとえにセスの力量によるところが大きかったと思います。一方のピノ・パラディーノ(長身)は、終始イスに座ってのプレイでしたが、手数よりもず太さ重視、生ならではの腹にズンズンとくる場面など、「ヤニック・トップかよっ!?」「いや、スタンリー・クラークかしら!?」などと、心の中で一人ボケ&ツッコミをしてしまうほどでした。ガッチリとボトムを支える、これまた熟達のいぶし銀プレイが冴えておりました。

そしてもちろん、主役のサイモン・フィリップスも絶好調!今回は、ドラムセットを横に向け気味のセッティングの為、シンバルで顔がよく見えない(笑)というのがありつつも、"上半身ブラやん+下半身コージー"という鬼の瞬発力と嵐のツーバス(今回も透明だったみたいですが、ワタシからは良く見えず)で、やっぱスゲー!の一語。ベースもそうですけど、この腹にクるドカドカ重低音の迫力は、ライヴじゃなきゃ味わえません。タムやシンバルを叩くまくっても、ほとんどブレない上半身、スピード感抜群の変拍子、トイレタイムになり得ないドラムソロ…。近年では、マルコ・ミネマンという逸材も登場しましたが、この人の存在感もまた格別!タイプ的に、スイング・リズムはスイングしませんが、そこがまた、ロック寄りの個性でありましょう。STB常連のテリー・ボジオもそうですが、改めて「ゼニの取れるドラマー」ぶりを実証しておりました。会場に多く居たであろう、ドラム小僧~プレイヤーの方々や、ドラム業界筋の皆さんも、大満足だったんじゃないでしょうか。

全体的に、三者のプレイヤビリティーとバランス、楽曲と、3拍子揃った快演でした。セッション・マンとして鳴らす面々が、『俺たちが一番楽しいのはコレだぜ!』という感じでのびのびと演奏する姿は、観る側も非常に心地良かったです。最近のハード・フュージョン系とは異なる、70年代後半からの直結感と言うか(まあ世代の問題かもしれませんが)例えばワールド色とかエレクトロ色とかメタル色とか、新しめの要素を変に取り込むこともなく、それこそBRUFORDとかからのイメージでも聴けてしまうところが、逆に功を奏していたと思います。ムードとしては、完全に六本木ピットイン、しかもプログレ・フュージョン、という、約2時間に渡るライヴは凄く充実した一夜でした。いやー!楽しかった!!

≪セットリスト≫

1:オープニングSE~MANCALA
2:VIGILANTE
(MC)
3:MONDAY AFTERNOON
4:BELA'S BOOGIE
(MC)
5:SORCERESS [RETURN TO FOREVER『浪漫の騎士』収録曲]
6:WHAT'S WRONG WITH U
(MC)
7:BLUE RONDO A LA TURK
8:キーボードソロ
9:MASQUES
10:ドラムソロ
11:CHAMELEON [ハービー・ハンコック曲]
12:FLUX CAPACITOR

アンコール
13:ROPPONGI BLUES
14:INDIAN SUMMER


(※:CD『PSP LIVE』収録曲)
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