年末恒例企画 「2016年を振り返る」
という訳で、毎年恒例のブログ企画がやってまいりました。いつにも増して、話題の多かった2016年のプログレ界?を振り返りつつ、ワールド・ディスクのジャンル別売上ランキングを発表いたします。聴き逃し、買い逃しのタイトルがございましたら、是非当店にてお求め下さい。
まずは、ニュース的なものも含めて、今年のトピックを。
◎キース・エマーソン、グレッグ・レイク死去
のっけから哀しい話題で恐縮ですが、皆様御存知の通り、3月10日にキース・エマーソンさんが、12月7日にグレッグ・レイクさんが亡くなりました。EL&Pで大活躍し、正にプログレッシヴ・ロックの代名詞だった存在だけに、本当に残念です。今年は他にも、トレント・ガードナーさん(マジェラン)、ロイ・アルブライトンさん(ネクター)、ジリ・スマイスさん(ゴング)、アルフォンス・ムザーンさん(元ウェザー・リポート)ら、多くの偉大なアーティスト達が亡くなりました。(メジャーな所ではデヴィッド・ボウイさんも…。)昨年のクリス・スクワイアさんもそうですが、5大バンドの主要メンバークラスの大御所が本当にお亡くなりになってしまう時代になったんだなぁ、と。改めて「来日公演は、来られる時に来てもらって、観られる時に観ておく」のが重要ですね。今年亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたします。来年は哀しいニュースの無きよう…。
◎エニド、キャメル来日
気を取り直して、来日コンサート系に目を向けると、今年も大充実でしたねー。

主だった所をピック・アップしてみますと、
・ URIAH HEEP 1/16(土)、1/17(日) 川崎クラブチッタ
・ THE ENID 4/21(木)、4/22(金) TSUTAYA O-EAST
・ CAMEL 5/20(金)、5/21(土) EXシアター六本木
・ STEVE HACKETT 5/21(土) 川崎クラブチッタ
・ 「PROGRESSIVE ROCK FES 2016」(CAMEL, STEVE HACKETT, 原始神母)
5/22(日) 日比谷野外大音楽堂
・ THE ARISTOCRATS 9/8(木) 川崎クラブチッタ
・ LATTE E MIELE 10/21(金) 川崎クラブチッタ
・ JAN AKKERMAN 10/28(金) ビルボードライヴ東京
・ CLAUDIO SIMONETTI'S GOBLIN 10/29(土) 川崎クラブチッタ
・ FRANCIS DUNNERY 11/1(火)、11/2(水)TSUTAYA O-WEST
11/3(木) 南青山マンダラ(ソロ)
・ NEW ENGLAND 11/18(金)、11/20(日) 川崎クラブチッタ
・ YES 11/21(月)、22(火)、28(月)、29(火) Bunkamuraオーチャードホール
という感じですかね。国内アーティスト勢の大きなコンサートとしては、
・ J・A・シーザー「J・A・シーザー・リサイタル 荒野より」 5/3(火)、5/4(水) 新宿FACE

・ 難波弘之「鍵盤生活40周年記念ライヴ『一生鍵命』」 9/10(土) EXシアター六本木
・ 原始神母「狂気完全再現」 10/22(土) 川崎クラブチッタ
あたりが話題を呼びました。
個人的には、今年も、吉祥寺シルバー・エレファントさんには何度も足を運ばせて頂きました。シルエレで観たライヴとしては、金属恵比須(4/16)、荘園/TEE(4/29)、まぼろしペイガンズ(5/15)、小川真澄(9/20)、ネガスフィア(11/23)といった所が印象的でした。何と言ってもエニド、奇跡の初来日!が2016年のエポックでしたねー。演奏内容も、2日間とも(特に2日目)素晴らしく、ゴドフリー御大のラスト・ステージに相応しいものでした。御来場頂いた皆様、有難うございました!
リストアップした公演については、幸いにも、ほぼ全て観る事が出来ましたが、個人的な
ベストライヴは、キャメル(5/20)でキマリ。再来日期待!
現時点でアナウンスされている、来年の来日コンサートとしては、
・ HERMETO PASCOAL E GRUPO 1/7(土)、1/8(日) Shibuya wwwX
・ STICK MEN with MEL COLLINS 2/20(月)、2/21(火) ビルボードライヴ東京
・ SLAPP HAPPY 2/21(火)、2/22(水) 渋谷DUO MUSIC EX CHANGE
2/24(金) Mt.Rainier Hall Shibuya(追加公演)
・ THURSTON MOORE + CHARLES HAYWARD 3/22(水) 渋谷DUO MUSIC EX CHANGE
3/23(木) 新宿MARZ
・ THE SECURITY PROJECT 4/10(月) ビルボードライヴ東京
・ ANDERSON, RABIN & WAKEMAN 4/17(月)、4/18(火)、4/19(水) オーチャードホール
といった所でしょうか。来年も楽しみですね!
◎ARW結成
で、そのANDERSON, RABIN & WAKEMANがツアー開始&2017年来日決定というのも話題のも話題を呼びました。11月のYES来日時に告知されていましたが、ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが揃って来日するのは久々ですし、トレヴァー・ラビンも…という訳で、YESファンなら行かざるを得ない?所。ジョン・アンダーソンといえば、今年リリースされ、アヴァロンから国内盤も出たアンダーソン/ストルトの「インヴェンション・オヴ・ナレッジ」が素晴らしい出来でした。そっちの方のツアーも期待したい所ですが、ARWが始まってしまったので、すぐには無さそう…。
◎フラ・キン周辺リリース・ラッシュ
リリース系に目を向けてみますと、前項で触れたアンダーソン/ストルトはじめ、ザ・フラワー・キングス周辺のリリースが充実していましたね。主要どころをピックアップしてみると、





・ ANDERSON/STOLT / Invention Of Knowledge
・ KAIPA DA CAPO / Darskapens Monotomi
・ KARMAKANIC / Dot
・ THE FRINGE / The Fringe (ヨナス・レインゴールド参加 新トリオ)
・ MICHAEL STOLT / En Hedonist Utan Skam
・ AN ENDLESS SPORADIC / Magic Machine (ヨナス・レインゴールド全面参加)
という具合。満を持して登場した「ロイネ版カイパ」KAIPA DA CAPOのデビュー作も話題となりました。ロイネ・ストルト健在なり!そして、ヨナス・レインゴールドが忙しい!という感じの2016年でした。
◎イタリア新人系が大充実!
特にシンフォニック系の国別で見ていくと、2016年は、何といってもイタリアの当たり年でした。ぱっと思い付く所だけでも




・ PROMENADE / Noi Al Dir Di Noi (1stアルバム)
・ LA BOCCA DELLA VERITA / Avenoth (1stアルバム)
・ MACROSCREAM / Macroscream (2ndアルバム)
・ INGRANAGGI DELLA VALLE / Warm Spaced Blue (2ndアルバム)
が大型新人として登場しましたし、




・ SUBMARINE SILENCE / Journey Through Mine
・ SYNDONE / Eros & Thanatos
・ DEUS EX MACHINA / Devoto
・ HOSTSONATEN / Symphony N.1 - Cupid & Psyche
といった中堅/'90s組のニュー・アルバムが出ましたし、


・ METAMORFOSI / Purgatorio
・ RDM (Il Rovescio Della Medaglia) / Tribal Domestic
など、'70sベテランの復活新作も出ました。オザンナのライヴや、イ・プーのド級50周年ライヴもインパクトありましたねー。
ともあれ、今年の新人賞はPROMENADEでキマリでしょう(勝手に選定してスミマセン)。新人賞の先輩?BAROCK PROJECTのライヴ盤「Vivo」(ベル・アンティークから紙ジャケで発売中)も今年出ましたが、ここの所のイタリア、特に新人の充実振りは、正に目を瞠る物が有ります。来年も、この勢いが続くか?
◎ブリティッシュ再発&ユーロ再発が大充実!
再発系に目を向けると、今年はブリティッシュ、及びユーロ未発もの、でした。やはり筆頭は、「遂にアレが初CD化」と大きな話題となった、ダンカン・マッケイ「スコアー」。ボーナスCD付エクスパンデッド2CDで再発されたコロシアム「コロシアム・ライヴ(エクスパンデッド・エディション)」もスゴかったですねー。年末には、ルネッサンスのBBCライヴ(DVD+3CD)も出ましたし。
そして、ユーロ系だと、いわゆる「未発モノ」でド級リリースが。スペインのゴティックの未発セカンド「カタロニアの巨人祭」、カナダ/ケベックのメエルストロム「メエルストロム」、アルゼンチンのパブロ・エル・エンテラドールの未発('04Rec.)サード。どれも正に驚愕のクオリティ&マストな内容でした。
◎ベル・アン紙ジャケも大充実!
毎年我田引水ながら(笑)、我らがベル・アンティークの紙ジャケット・シリーズ、2016年も大変充実していました。リストアップしてみましょう。(基本的に全てSHM-CD)
1 月



・ エスペラント / ロック・オーケストラ、 死の舞踏、 ラスト・タンゴ (3タイトル)※
2 月





・ ラムセス / ラ・ライラ、 イタニティ・ライズ (2タイトル)
・ キャロル・グライムス&デリヴァリー / フールズ・ミーティング
・ ヒュー・ホッパー / ホッパー・チューニティ・ボックス
・ アトランティス・フィルハーモニック / 幻の大陸を求めて
・ マニュエル・ゲッチング / E2-E4
3 月




・ 新●月 / 新月、 遠き星より(2015エディション)、
The Best Of Album Outtakes 1976-1981、 完全再現 新月 コンサート 1979 (4タイトル)※
4 月



・ イースター・アイランド / イースター・アイランド
・ エトロン・フー・ルルーブラン / ライヴ・アット・ザ・ロック・イン・オポジション・フェスティヴァル 1978
・ ゼッデンネール / バリカード 3
5 月





・ バロック・プロジェクト / ヴィーヴォ
・ キャメル / ダスト・アンド・ドリームス、 ハーバー・オヴ・ティアーズ(港町コーヴの物語)、
ラージャーズ ~別れの詩~、 ア・ノッド・アンド・ア・ウィンク、
キャメル・オン・ザ・ロード 1972、 キャメル・オン・ザ・ロード 1981、
キャメル・オン・ザ・ロード 1982、 '73-'75 ゴッズ・オヴ・ライト (8タイトル)※
6 月





・ シャイロック / 熱情の島、再び!(リレコーデッド・ベスト・オヴ・シャイロック)
・ グリフォン / 鷲頭、獅子胴の怪獣、 真夜中の饗宴、 女王失格、 レインダンス (4タイトル)※
・ スパイロジャイラ / セント・ラディガンズ、 オールド・ブート・ワイン (2タイトル)
7 月





・ アトミック・ルースター / アトミック・ルースター・ファースト・アルバム、デス・ウォークス・ビハインド・ユー、
イン・ヒアリング・オヴ・アトミック・ルースター、 メイド・イン・イングランド、
ナイスン・グリージー (5タイトル)※
・ スリー・マン・アーミー / ア・サード・オヴ・ア・ライフタイム
8 月





・ ジョーンズィー / ノー・オルタナティヴ (黙示録)、 キーピング・アップ (紅薔薇刑)、 グロウイング (3タイトル)※
・ マルスピラミ / マルスピラミ、 アリーナ (2タイトル)
9 月





・ タントラ / 神秘組曲、 ホロコースト (2タイトル)
・ アトール / ミュージシャン・マジシャン、 組曲「夢魔」、 サード・アルバム (3タイトル)※
10 月





・ トレイダー・ホーン / モーニング・ウェイ~朝の光の中で
・ ジョン・レンボーン / 鎧面の騎士、 ザ・レディ・アンド・ザ・ユニコーン、 隠者 (3タイトル)※
・ カイパ・ダ・カーポ / 原点回帰
11 月




・ ビッグ・スリープ / ブルーベル・ウッド
・ マイク・ギブス / ジ・オンリー・クローム・ウォーターフォール・オーケストラ
・ サリー・オールドフィールド / ウォーター・ベアラー
・ クワイエット・ワールド / 永遠なる回帰 (ザ・ロード)
12 月





・ タイタス・グローン / タイタス・グローン
・ サーカス / サーカス
・ ストレイ / ストレイ
・ ダイス / 黙示録の4人の御使い達
・ サンドローズ / サンドローズ
ふうっ。全体に、ブリティッシュ系が多かったですね。そういう点で、今年の「再発はブリティッシュ」を支えていた感じも有ります。ちなみに、※が付いているものは、まとめ買いワールド・ディスク・オリジナル特典として、収納BOXが付きます。お早めにお求め下さい!そして、来年の第一弾リリースは(1月25日発売)




・ コロシアム II / ストレンジ・ニュー・フレッシュ
・ ディック・ヘクストール・スミス / ア・ストーリー・エンディド
・ オパス・アヴァントラ / イントロスペツィオーネ (内省)
・ オパス・アヴァントラ / クロムウェル卿の奏する7つの大罪の為の組曲
となっております。お楽しみに!
◎年末BOX攻勢!
例年、冬~年末にかけて、ド級ヴォリュームのBOXセットが出てくるのが常ですが、今年はいつにも増してスゴかったですねー。当店入荷物品でも、
・ U.K. / Ultimate Collector's Edition (12CD + 2Bonus CD + 4Blu-ray)
・ STEVE HILLAGE / Searching For The Spark (22CD)
・ KING CRIMSON / On (And Off) The Road (9CD + 2Bonus CD + 3DVD-A + 2Bonus DVD + 3Blu-ray)
・ PINK FLOYD / The Early Years 1965-1972 (11CD + 9DVD + 8Blu-ray)
とりわけ、U.K.ボックスは、発売までのゴタゴタ(延期しまくり)や不良品回収騒ぎなど、流石エディ、やってくれるぜ!(笑)という感じでしたが、目玉の「Night After Night」完全版2CDは、感動いたしました。フロイドのブルーレイに入っていた映像の数々も圧巻でしたね。現時点で、U.K.とフロイドは完売、KCとヒレッジ箱は在庫わずか、という感じですので、お買い逃しなきよう!
という訳で、いよいよ本題、ワールド・ディスクの2016年売上ベストを、部門別に見ていきましょう。ジャンル分けや、ランキング順位は、あくまで、私・中島の記憶と印象によるものですので、悪しからずご了承下さいませ。(国内発売されたものは、輸入盤との合計で考えています)
■ メインストリーム部門 ベスト5





1. ANDERSON/STOLT / Invention Of Knowledge (U.K.)
2. VAN DER GRAAF GENERATOR / Do Not Disturb (U.K.)
3. RENAISSANCE / Live At The Union Chapel (DVD) (U.K.)
4. KING CRIMSON / Live In Tronto (U.K.)
5. STEVE HACKETT / The Total Experience Live In Liverpool (2DVD + 2CD) (U.K.)
(次点)FRANCIS DUNNERY / Vampires (U.K.)
今年の大御所系では、何といってもジョン・アンダーソンとロイネ・ストルトのコラボ!素晴らしかったですね。純然たる新作としてはVDGG、来日絡みでスティーヴ・ハケットのライヴ(bはロイネ・ストルト)、フランシス・ダナリーのイット・バイツ楽曲リメイク集も話題を集めました。ダナリーの来日公演も良かったですねー。御来場頂いた皆様、有難うございました!
クリムゾンは、高松公演入り「ラジカル・アクション」も出ましたが、現行KC初のフル・ライヴという点でトロントの方が上位でした。
■ 再発・未発部門 ベスト10





1. DUNCAN MACKAY / Score (U.K.)
2. GOTIC / Gegants I Serpenties (Spain)
3. MAELSTROM / Maelstrom (Canada)
4. PABLO EL ENTERRADOR / Threephonic (Argentina)
5. COLOSSEUM / Colosseum Live (Expanded Edition 2CD) (U.K.)
6. U.K. / Ultimate Collector's Edition (BOX) (U.K.)
7. ESPERANTO / 紙ジャケ3タイトル・セット (BOX) (U.K.)
8. JONESY / 紙ジャケ3タイトル・セット (BOX) (U.K.)
9. RENAISSANCE / Live At the BBC Sight & Sound (DVD + 3CD) (U.K.)
10. GOD BLESS / Cermin (Indonesia)
(次点)NEGASPHERE / 紙ジャケ3タイトル・セット (BOX) (Japan)
今年の再発部門は、何は無くともダンカン・マッケイで決まりでしょう。コロシアムのボーナスCDも凄かった。(2.)~(4.)の、ユーロ系未発音源もド級の内容でしたね。ボックスや、紙ジャケのセットをランクインさせるのは反則のような気がしますが(紙ジャケ収納BOXはあくまで特典)、まあ大目に見て下さい。大穴は10のゴッド・ブレス!
(お詫び:ダンカン・マッケイ「スコアー」のベル・アン国内盤は1月中旬入荷予定です)
■ シンフォニック部門 ベスト10





1. PROMENADE / Noi Al Di Noi (Italy)
2. SUBMARINE SILENCE / Journey Through Mine (Italy)
3. FROST* / Falling Satellites (U.K.)
4. SYNDONE / Eros & Thanatos (Italy)
5. METAMORFOSI / Purgatorio (Italy)
6. KAIPA DA CAPO / Darskapens Monotoni (Sweden)
7. LA BOCCA DELLA VERITA / Avenoth (Italy)
8. LOST WORLD BAND / Of Things And Beings (Russia)
9. AN ENDLESS SPORADIC / Magic Machine (U.S.A.)
10. INGRANAGGI DELLA VALLE / Warm Spaced Blue (Italy)
(次点)BAROCK PROJECT / Vivo (Italy)
というわけで、今年も大激戦となったシンフォニック部門、栄えあるNo.1は、イタリアの大型新人、プロムナード。先に別項トピックで書かせて頂いたとおり、「イタリア勢」と「フラ・キン勢」がランキングを占めた印象ですね。惜しくも選外となった所では、マジェンタのロブ・リードの新バンド、キアマの1stや、ニック・ベッグスのリーダー・バンド、THE MUTE GODSのデビュー作、旧東ドイツの雄、シュテルン・コンボ・マイセンのライヴCD+DVDなどが有りました。ジャディス久々の新作も出ましたし、新旧イギリス勢も、上記2大勢力に負けじと、良い作品を出してくれました。
■ ジャズ・ロック部門 ベスト5





1. FULANO / Animal En Extinction (Chile)
2. TOHPATI ETHNOMISSION / Mata Hati (Indonesia)
3. ANTOINE FAFARD / Sphere (Canada)
4. UTOPIANISTI / The Third Frontier (Finland)
5. FABULOUS AUSTRIAN TRIO / Living The Dream (Austria, U.S.A.)
(次点)JANE GETTER PREMONITION / On (USA)
今回、ザッパ系など入ったアヴァン寄りの物も、コチラにランキングいたしました。復活するも今年再解散してしまったチリのフラノ、ラスト・アルバムとなった(1.)は、本当に傑作でしたね。個人的には、インドネシアの(2.)がツボでした。正にマクラフリンと、トリロク・グルトゥの中間という感じで、トーパティ、良い仕事しています。(横浜のジャズ・フェスに、SIMAK DIALOGがひょっこり来日していましたが、観に行くべきだったと今更後悔しております。)
■ AVANT/チェンバー部門 ベスト5





1. MAMA NON PIANGELE / No.3 (Italy)
2. YUGEN / Death By Water (Italy)
3. CLAUDE BARTHEREMY & L'Occidentale / S.T. (France)
4. CHRISTY DORAN'S SOUND FOUNTAIN / Belle Epoque (Swiss)
5. CORIMA / Amaterasu (U.S.A.)
(次点)NORTH SEA RADIO ORCHESTRA / Dronne (U.K.)
やはり今年もAltrockレーベル強し!という事で、(1.)(2.)とイタリア勢がランクイン。フレンチ・アヴァン系では、クロード・バルテレミー (3.)が入りましたが、ONJの新作等は、まだ当店入荷したてにつき、ランキングには届かず。その筋のリスナーの皆様は、年末年始は、ワールド・ディスクへGO!
■ ジャーマン/サイケ部門 ベスト3



1. GONG / Rejoice ! I'm Dead ! (France)
2. KNIFEWORLD / Bottled Out Of Eden (U.K.)
3. TUSMORKE / Fort Book Lyset (Norway)
故・デヴィッド・アレンの遺志を継いで、新作を発表したゴング、今年はサイケ部門に入れさせて頂きました。という事で、そのゴングの主要メンバーでもあるカーヴス・トラービ率いるナイフワールドも、こちらの扱いで。(3.)タスメルケは、ノルウェーのWOBBLER絡み、ヴィンテージ+サイケ・フォークprog。
■ トラッド部門
今年は、ランキング無しとさせて頂きます。
■ 和物部門 ベスト5





1. 新●月 / 紙ジャケ4タイトル・セット (BOX)
2. 難波弘之 / 一生鍵命
3. アストゥーリアス / 極光 ~At The Edge Of World~
4. STELLA LEE JONES / Escape From Reality
5. 金属恵比須 / 阿修羅のごとく
(次点)TEE / Tales From Eternal Entities
だから、紙ジャケBOXをランクインさせるのは反則だとあれほd…、とセルフツッコミを入れてしまいましたが、(1.)新●月については、「遠き星より(2015ヴァージョン)」を新作と見なして、第1位。内容も素晴らしかったですし。そして、ある意味、新●月ファミリーの(3.)マルチアス新作、そしてエレアスつながりの(4.)ステラの新作の2枚が、ほぼ同時期(11月中旬)に発売、当店でも好調セールス続行中につき、お見逃しなく。難波さんの40周年リリース(2.)も充実の内容でした。エレクトリック・アストゥーリアス、ステラ・リー・ジョーンズ、金属恵比須、次点のTEE、いずれも1~2月に都内or横浜でライヴを行いますので、そちらも要チェック!
(新●月プロジェクト(花本彰、津田治彦ほか)のライヴも2/5(日)シルバー・エレファントにて!)
■ 個人的ベスト
最後にオマケ、私・中島個人のベスト(順不同) ※再発・未発除く





1. ANDERSON/STOLT / Invention Of Knowledge
2. 新●月 / 遠き星より(2015ヴァージョン)
3. PROMENADE / Noi Al Di Noi
4. FULANO / Animal En Extinction
5. TOHPATI ETHNOMISSION / Mata Hati
(番外)上坂すみれ / 20世紀の逆襲
ってな感じですか。アストゥーリアス、ステラ・リー・ジョーンズの新作も、もちろん愛聴していますが、和モノ系では新●月を代表して挙げさせて頂きました。番外の上坂すみれ、声優さん物ですが、キャラ・声・曲ともツボってしまいまして、時ならぬ?上坂すみれブームが到来してしまった、2016年でした。
という訳で、長々とお付き合い頂き、有難うございました。
2016年も、ワールド・ディスクを御愛顧頂き、有難うございました。
来たる2017年も、更なる強力な品揃え・企画を目指してまいりますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
年内は大みそか(12/31)まで営業(時間は通常通り13時~20時)、
12/31はラスト・デイ・バーゲン!
気合いの全品プライス・オフ!(一部除く)
新年は4日(水)より営業 (時間は通常通り13時~20時)
吉例:福袋プレゼント有! (商品お買い上げの方に、先着にて)
皆様ぜひ、御来店下さい。お待ちしております。
ひとまずは、皆様よいお年をー。