「プログレな一夜の夢 II」出演:GERARD、Go To HongKong、ELASTIC TONE 11月28日(土)沼袋SANCTURARY

出演:
GERARD
Go To HongKong
ELASTIC TONE
11月28日(土)
沼袋SANCTURARY
前週21日(土)には大阪・心斎橋SOMAでも行われた、豪華3バンド・カップリング・ライヴが東京でも行われました。天候も良かったためか?スタンディングとなった会場は、記録的なまでの大入り満員状態。どうやら、GERARDのリズム隊がゲーム/同人系の仕事でブレイクしたらしく(桜庭統バンド、Sound Holizon等での活躍もそうですね)、若いオネエちゃん達も多く来場!一晃先生がホクホクになる(笑)状況が前の方にはあったらしいですが、未確認です。ともあれ、いつものヴェテランの皆様だけじゃないのは良い事ですね。そんな中、ほぼ定刻通りにライヴはスタート。トップバッターは、五十嵐"Angie"久勝さんが、ソロの曲をプレイするべく、新たに立ち上げたバンド:ELASTIC TONE。Randy(g)、国分巧(b/Cichla Temensis)、森藤晶司(kbd)、Tamaryan(dr)という若手メンバーも迎えて、『Infactness』の曲はもちろん、紙ジャケ再発された『Puzzle』からのナンバーもプレイ。ポップで、時にハードな、一味違うアンジー・ワールド。ヴォーカルも演奏も、結成後わずか6週間とは思えない仕上がりでした。ラストには何と、小林旭のアノ曲(北国の~♪)を、ポンプ・プログレ風変拍子アレンジで!いやはや絶妙でしたねー。2番手は、中嶋一晃(浪漫座別館)氏が、ページェントのセルフ・コピー・バンドとして立ち上げた:Go To HongKong。初ライヴのDVD-Rをご覧になった方はご存知かと思いますが、ヴォーカルは元ソフィアの森川健司(通称モリケン)氏!「男が歌うページェント」には賛否ありましょうが、≪ハードロックとして蘇る!≫というチラシのタタキ通り、時にシェラザードやノヴェラ、あるいはフロマージュにも通ずるような質感もあって、見事な内容でした。"エピローグ~螺鈿幻想"から、夜来香の"うつむく女"、"人形地獄" "木霊" "奈落の舞踏会"と、名曲の数々が演奏されてゆく様はタマりません。注目の森川氏も、永井博子(大木理沙)嬢のハイトーン・メロディを、全くフェイクせずに歌いこなしており、圧巻。"人形地獄"の、<るううーうっ♪>のひっくり返しをキチンとやってくれたのが嬉しかったですね。ハイライトでは、初期のページェント(男性ヴォーカル時代)でプレイされていたというレア曲"沈黙の扉"(以前に大阪で演った、オリジナル・フロマージュの時にもプレイされた曲)が!ページェント・マニアのみならず、関西シンフォ/ハード好きにはコタえられない、大熱演に拍手。ちなみに、前回(09年2月22日)の東京公演から7曲を収録したCD-Rが出ておりまして、ソチラは当店でも近日取り扱い予定であります。入荷次第HPにUPいたしますので、よろしくチェックしてみてください!そしてトリは、来年4~5月に新作のリリースを控えたGERARD。ここのところのライヴにゲスト参加していたシンガー:佐々井康雄(ARK STORM)が何と正式加入し、4人編成となっての演奏。これはある意味≪藤村ジェラルド≫期への回帰なのかもしれません。ヘヴィメタル系の人材ならではの、ハリのあるハイトーンで、≪歌モノ ジェラルド≫が展開されておりました。『Irony Of Fate』からの"Last Night Forever" "Good Night Sleep Tight"の演奏は久々のような気もしましたし、嬉しかったですね。全編ヴォーカルモノで行くのかと思えば、さにあらず、永川トシオ(kbd)、長谷川淳(b)、藤本健一(dr)の鉄壁トリオによる、永川さん弾き倒しのインスト大曲"Chaos"もプレイされて、GERARDらしさ健在!キーボードトリオとしては間違いなく世界ランカーな彼らの、本領と新展開(回帰?)がバランス良く味わえる、流石のクオリティの内容でした。Sky Stationさんからリリースされる予定の新作にも期待しましょう!というわけで、各バンド約1時間、セット・チェンジに20分という感じで、終了時(PM 10:30頃)には、大分クタびれてしまったのも事実(立ち見でしたし…)ですが。3バンドとも、演奏内容は非常に素晴らしく、大満足の一夜でした、各バンドの今後の動向にも注目しましょう!!