「パイレーツ・ロック」を観てきました

今さらではございますが、各所で話題の映画「パイレーツ・ロック」を観てまいりました。時は66年(頃?)、BBCがロック/ポップスの放送を1日45分に制限していた中、人々は24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局を聴いていた、その中でも一番人気の、北海上の船から放送していた「ラジオ・ロック」を舞台とした、一種コミカルな群像?劇…がこの映画です。内容につきましては、EURO-ROCK PRESS Vol.42(現在の最新号、エディ・ジョブソンが表紙)の映画コーナーにおける、たかだみゆき女史の紹介をご参照いただきたいんですが、とにかく面白い!良い!映画でした。一応、史実(?)を元にしているとはいえ、音楽ドキュメンタリーではなく、あくまでフィクション。でも凄くリアリティもあって、キャラの立ったDJ達のたちぶるまい、エピソード、そして取り締まる政府側のズッコケぶりなど、エンターテインメントとして一級品の出来栄え。人物の掘り下げや焦点が少々物足りなく思えるところもありましたが、たかだ女史がいみじくも語っていた通り、主役は音楽!そして。ロックがロックたり得た時代への、海賊ラジオという行為自体へのオマージュなんですよね。ストーンズ、クリーム、スモール・フェイセズ、ザ・フー…やっぱり偉大です。ちょいネタバレですケド、深夜DJのボブが、脱出時に持ち出そうとしたレコードがTHE INCREDIBLE STRINGS BANDだったりと、マニアックなネタも少々。…とか言いつつ、私めも、ラストには不覚にも涙してしまいました…。まだ上映中だと思いますんで、未見でご興味のある向きは、ぜひ一見を!伊藤政則氏(BURRN!のコラム等でも紹介されてました)、大貫憲章氏、内田裕也氏(!)らも絶賛していますし、予告編は映画の公式HP上などで観られますんで。
http://www.pirates-rock.jp/