【ザ・ブレッカー・ブラザーズ・バンド・リユニオン】ヘヴィー・メタル・ビバップ・ツアー'14

ヘヴィー・メタル・ビバップ・ツアー'14
feat:ランディー・ブレッカー&テリー・ボジオ


【ザ・ブレッカー・ブラザーズ・バンド・リユニオン】
・Randy Brecker(el-trumpet,vo)
・Ada Rovatti(sax)
・Barry Finnerty(g)
・Neil Jason(el-b,vo)
・Terry Bozzio(dr)

【公演】
2014年11月26日(水)、27日(木)、28日(金)
会場:川崎クラブチッタ
Open 18:30 / Start 19:30
前売券¥8,800(税込/ドリンク別/全席指定)

※前売券は当店でも9/27(土)AM11:00~取扱い開始!

IT BITES “Tour Of The Past 2012”

IT BITES “Tour Of The Past 2012”
10月3日(水)渋谷クラブクアトロit bites map of the past

(Member)
John Mitchell (g,vo)
John Beck (kbd,vo)
Bob Dalton (dr,vo)
Steve Milles (b)


 という訳で行ってまいりました、英国が生んだ’80sポップ・プログレッシヴの雄にして、復活後のスタジオ2作目となる入魂の大傑作「ザ・トール・シップス」を発表して勢いに乗る、御存知イット・バイツの来日公演。フロントにジョン・ミッチェルをフィーチャーしての来日として3回目となる今回は、ジョン・ウェットンのソロ公演の常小屋?でも有るクラブクアトロ、一日限りという事で、スタンディングの客席はギッチリ満員(400人以上入っていたと思われます)。バンド史上初のコンセプト・アルバムを引っ提げての来日でも有り、新作曲をメインにした<現在が再び旬>という事を実証する大熱演が展開されたのでした。

 ラジオのチューニング音(タイタニック沈没のニュースも…)SEも含めたオープニングから、頭3曲は新作そのままの流れ。これまでの来日では、フロント・メンバーが白衣装系で統一したりしていましたが、今回は全員ラフなスタイル(J.ベックはジャケット着用)での登場。なんかボースの風貌が違う…と思ったら、リー・ポメロイはまたしても(TAKE THATで忙しい?)不参加、新顔のスティーヴ・ミルズが黙々とプレイしていたのでした。序盤の流れから、ミッチェルがユーロ・ロック・プレス誌Vol.54でのインタビューで「ひょっとしたらヤルかも」と言及していた、前作新作完全再現、インターバルを挟んで後半旧曲という構成なるのかと思いきやさにあらず、4曲目に”Big Machine”(新作の6曲目)が来て、次に「トール・シップス」からの”Oh My God”が来る構成となりました。”Clocks””Flag”の2曲を除き、結局主要曲はすべてプレイしましたが、スタンディング形式でも有り、ショーをなるべくコンパクトにという気遣いが有ったのかもしれません。元々「マップ・オブ・ザ・パスト」はガチガチのストーリー・アルバムでは無く、共通したテーマは有れど曲毎に独立した物である事は先述のミッチェルERPインタビューで判明していたので、こうした形でも特に問題は無い訳です。イット・バイツらしさを保ちつつ、より起伏の有る展開が正にドラマティックな新曲群は、スタジオ以上のパワーを伴って存分にその魅力を放っていました。

 演奏面では何と言っても、フロントのジョン・ミッチェルの存在感アップ振りが特筆モノでしたね。序盤こそ多少声が苦しそうだったものの、堂々たる力量のリードVo、そして「トレヴァー・ラビンMeets D.ギルモア」と自ら評していたテクニカル&エモーショナルなギター・プレイ。ちょっとU.K.っぽいパートではホーさん風の速弾きを出したり、むしろスティーヴ・ヒレッジ状態の?ミニマルなテケテケ・ギターも挟んだりと完全に主役。アルバムの制作過程の話も合わせて最早「イット・バイツ=ジョン・ミッチェル(とジョン・ベック)のバンド」という印象を受ける程でした。もちろん、ここぞで派手なソロを繰り出し、イット・バイツ節のコーラスを付けるジョン・ベックの存在なくしてIBは有り得ないのは、今回のステージでも実証されていましたが。
 そして派手さは無くとも堅実なドラミングで全体をコントロールしていたボブ・ダルトン。何回か崩れそうになる場面が有りましたが、ダルトンがしっかり戻していました。彼が歌う部分が出てくると、ああIBだなあとなりますし、彼も又、欠かせないのは間違い有りません。そして、始終ほぼ動かず下支えに徹していたベースのS.ミルズも、リー・ポメイロやネイザン・キングと比べるとよりズ太い、重さ十分のプレイでロックな乗りを増強。全体として、クラブ会場に相応しい従来以上の熱気とドライヴ感が押し出されていました。

 「トール・シップス」からの激ドラマティックな”The Wind That ~”、そして待ってましたの”Old Man And The Angel”、”Kiss Like Judas”という終盤は、場内も一層ヒート・アップ。アンコール2曲目”Calling All The Heroes”の後、ミッチェル一人がステージに残って「マップ・オブ・ザ・パスト」のエンディング曲”Exit Song”をSE+アコギ弾き語りで披露する心憎い演出で、約一時間半のコンサートは終了となりました。
 欲を言えばあと1、2曲は旧曲を演って欲しかった(結局3rdからは一曲もプレイされず)気もしますが、お客さんの年齢層(incl.筆者)及びスタンディングという事を考えれば、ちょうど良かったと思います。帰りのお客さん達の笑顔・笑顔がこの日を象徴していたのでは無いでしょうか。

<IT BITES -Tour Of The Past 2012- Set List>
1. Man In A Photograph
2. Wallflower
3. Map Of The Past
4. Big Machine
5. Oh My God
6. Last Escape
7. Send No Flowers
8. Meadow And A Stream
9. Cartoon Graveyard
10. The Wind That Shakes The Barley
11. Old Man And The Angel
12. Kiss Like Judas
(Encore)
13. Ghosts
14. Calling All The Heroes
15. Exit Song

シェラザード 3rd Album発売記念ツアー"THE ORIGINAL"~SONGS for Scheherazade~ 11月19日(土) 恵比寿LIVE GATE ライヴレポート

scheherazade_2011-11.jpgシェラザード 3rd Album発売記念ツアー
"THE ORIGINAL"~SONGS for Scheherazade~
11月19日(土) 恵比寿LIVE GATE


≪メンバー≫
平山照継(g)
大久保寿太郎(b)
永川トシオ(kbd)
堀江睦男(dr)
五十嵐"Angie."久勝(vo)


という訳で、行ってまいりました。言わずと知れた、NOVELA/STARLESSの前身バンドにして、関西プログレ・ハードの祖、シェラザードのライヴ。今回は、11月23日発売の"NOVELAなどで発表されたが、実は元々はシェラザード用だった"楽曲を新録した3rdアルバム『THE ORIGINAL"~SONGS for Scheherazade~』のレコ発ライヴとなりました。前回の、同じ会場でのコンサート(大阪も)は、平山照継氏が不参加(MCによれば、ライヴを休んだのは初めてとのこと)というイレギュラーなものとなっただけに、無事、平山氏も復帰してのこの日は、リベンジの意気込みがバンドのみならずお客さんにも現れたか、いつにもましての大入り満員(200人以上は入っていたかも?)。前に5列ほど、イス席が設置されましたが、フロアの半分以上は、熱心な男女比6:4くらいのファンでギッシリの状況でした。

荘厳なオープニングSEに導かれ、まず客席に向かって「ゴメンナサイ」ポーズ(前回の事への?)の平山氏、そしてメンバーが順次登場、必殺のハード・ロック・ナンバー"涙の中へ"からスタート。レコ発ということで、当然ながら新作で採り上げられた楽曲の数々を中心に、ライヴはグイグイ進行していきます。前回はレコーディング時のギター・パートを使用していた訳ですが、やはり平山氏による生の音が入ると全然違いますねー。NOVELA曲の中でも、ちょっとレアな部類に入る"特急列車"の、ポップなんだけれどもジャジーな中間部で、永川トシオ氏も存在感をアピール。さらには、テルズシンフォニアで発表された"Ever Forever"あたりは、流石にプログレ然とした展開が聴けましたが、この日は、いつにもましてハードなナンバーが多し。(大久保"リーダー"寿太郎氏のMCでも、そのしんどさ?が語られましたが)すなわち、シェラザードの中でも、ハード・ロック・バンド的側面にスポットを当てたようなセット・リストになりました。セットは若干シンプル目なれど、疾走感と手数のバランスが絶妙な、堀江睦男氏の凄まじいドラミング&大久保氏のゴリゴリ・ベースに負けじと、平山氏も熱いリフと、イイ感じでヨレた(笑)リード・プレイで食らいつきます。この日はPAバランスのためか、私メの立っていた場所での問題か、ちょっと音が聴きとりづらかった永川氏のプレイも、オルガン音主体で、いつもながらの格好良さ。そして、何と言っても特筆すべきは、フロントの五十嵐"Angie."久勝氏の好調ぶり。ここのところ安定感抜群の同氏のヴォーカルですが、この日は、とりわけ良かったと思います。"怒りの矢を放て!"では、歌の入りを一瞬間違えて苦笑い、という一幕もありましたが、待ってましたの「矢を放てポーズ」をキメまくってくれました。3rdアルバムにも入っていた(初出となる)インスト曲"Theme 1"、しっとりと感動的な"Forever Mercury"といったフックのある曲も交えつつ。気が付いたらアッという間の本編ラスト、"少年期~時の崖"へ。いやもう、圧巻のド迫力でした。そしてアンコール2発目には、何と、あの『From The Mystic World』のSEに導かれての、サプライズな選曲"Don't Stop"!毎回恒例の<ヴィオロンな>お姉さま方へのサービスともいえる「NOVELAレア曲コーナー」も華々しく盛り上がり。勢いそのままに"誘惑の街へ"でシメ。Angie.さんふうに言えば、楽しい時間は早いもので、もう終わり?と思ったら、ほぼ2時間が経っていました。

ということで、全体的には、NOVELAの前身たるシェラザード、を再確認できる、まさにハード・ロックなライヴでした。3rdアルバムには、何と"魅惑劇"も入っており、この日プレイされた曲も含めると、NOVELAの1stの半分以上をシェラザードでリメイクしている訳ですが、MCから察するに、大久保氏のこだわりが強く働いているようです。作曲段階から関わっていたものの、自分では録れなかった楽曲を、自らのプレイで残したい、という。このあたりは、複雑なヒストリーも関わってくると思うんですが、ともあれ、「シェラザードの曲を、シェラザードが演る」ということは当然ですし、ファンも望むところでしょう。今度の3rdアルバムが、実は1stアルバムとも言えるものなわけです。その歴史の再確認と同時に、現在を生きるバンドとしての姿を示してくれた、大充実にして大満足の一夜でした。メンバーの皆様に感謝すると共に、また来年もライヴの開催を期待したいと思います。ありがとうございました!ちなみに、11月23日発売の3rdアルバムは、もちろんワールド・ディスクにも入荷いたしますので、是非当店で(笑)お買い上げいただければと思います。ところで、この日のライヴの映像は、どこかで公開されるのでしょうか?

≪セットリスト≫
1.涙の中へ※
2.名もなき夜のために※
-MC-
3.特急列車※
4.人形賛歌
5.怒りの矢を放て!※
-MC-
6.Theme 1※ ~燃ゆる光(incl ドラム・ソロ)
-MC-
7.Forever Mercury
8.Ever Forever※
-MC-
9.少年期~時の崖※

【アンコール 1】
10.All For One

【アンコール 2】
11.Don't Stop
-MC-
12.誘惑の街へ

※3rdアルバム『THE ORIGINAL"~SONGS for Scheherazade~』収録曲

「Italian Progreesive Rock Festival Vol.1」[出演:OSANNA / PFM] 11月7日(月)川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progreesive Rock Festival」
11月7日(月)川崎CLUB CITTA’

という訳で、行ってまいりました。記念すべき第一回イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスの最終日(4日目)特別追加公演。私メは前日は見られなかったのですが、この日と同じく、オザンナとPFMが各々オーケストラを伴って演奏するスペシャル・プログラムが、長時間に渡り(終了は23:00頃だったとか?)行われていました。この最終公演は、月曜日だったこともあって、集客は結構キビしく、ざっと見て300~400人くらいの入り。フロアの後方3割ぐらいのイスを撤去して、代わりにバー・カウンターを設置、この日のみ、入場者に一杯ずつ、イタリア・ワインがふるまわれたのでした。イスのセッティングも、前を少し開けて、左右をナナメ向きにする、ちょうどOPUS AVANTRAの時に近い形。若干さびしい感じもあったものの、逆にゆったりとした感じで観られて、それはそれでOKな面も。前日御覧になった方々からの話によれば、オケとバンドのマッチングにアブない場面があったとか、チョッチョが一瞬止まってしまったとか、チョッチョがコケたとか。まあリハも(当然オケは日本側から出す、NEW TROLLSの来日公演時と同じ方式)中々ままならない感じでしたでしょうから、演奏面については、この日の方がベターだろうという予想はしていた訳です。果たして、大方の感想を聞く限り、そのようになった、最終日の模様をお伝えします。ワインが効いて、アバウトなのをお許しください…。

<OSANNA withオーケストラ>
(メンバー)
Lino Vairetti (vo,g)
Nello D’Anna (b)
Pasquale Capobianco (g)
Sesa Priore (kbd,バックvo)
Gennaro Barba (dr)
Irvin Vairetti (voice,kbd)
+ストリングス・オーケストラ(約15名)

昨年4月にデヴィッド・ジャクソン、ジャンニ・レオーネを伴って初来日を果たしたオザンナが、再上陸。今回は、あの「ミラノ・カリブロ9」をオーケストラ入りで完全再現、というのが売り。ほぼ定刻通りにスタートしたステージは、前半はバンドの観による演奏で「L’Uomo」「パレポリ」のみならず、後期作品からもチョイスされた歌ものベスト・メドレー。全開の来日時にも効果的に用いられていた新旧とりまぜた様々な映像(かつての彼ら自身の姿や、ナポリの風景、撮りおろし?ヴァイレッティのイメージクリップなど)がバックのスクリーンで絶妙にシンクロしつつ流れる中、相変わらず素晴らしい歌声を響かせるリノ(入場は何と客席を通っての登場でした)。あくまで彼のソロ・プロジェクトとして考えれば納得の「歌物オザンナ」は今日も”Mirror Train”の「チュリチュリチュワー」を随所で挟みつつ、ほぼノンストップで一気に攻めまくりました。参考までに前日のセットリストを載せておきますが、恐らくオミットしたのは”Fiume”のみかと(かなり怪しいです。スミマセン)。バンドはギターがチェンジしており、持っているギターからしてペイジが好きなんだろうなーと思ったら、”Purple Haze”とかが入ってくる場面で、”天国への階段”のギター・ソロをシンクロさせるという技を披露。バンドの一体感やパワーという点で、前回以上の内容となっていました。

そして、インターバルのアナウンスは無かったものの、一度幕が下りてのセット・チェンジ(15分位?)を経て、いよいよオーケストラとの合体による「ミラノ・カリブロ9」の完全再現がスタート。ステージ向かって左後方に、15人程のストリングス・オーケストラ、更に日本人の指揮者も加わって、「闇のコンチェルト・グロッソ」とも言われた?ヘヴィ&ドラマティックな世界をバッチリ再現してくれました。スクリーンには、カリブロの映画本編が延々と映し出されて、ああそういえばコレってサントラだったんだよなあ、と思い出したり。その元の映画がスパイ・アクション系で、なんか音と合ってないなあ(笑)とか、それもまた一興でしたね。やはり、つややかなストリングスは、叙情的なパートで効果を放っており、ひょっとしてオケから出るのか?と思われたフルート・パートは流石にジャクソンも(当然エリオ・ダンナも)不在ゆえ、キーボードで代用されていたのは少々残念でしたが。まあ細かいことは言いますまい。雄大なオーケストラを加えて、リノが大いに歌い上げる"There Will Be Time"の得難い感激は、このフェスを通してもハイライトと言えるものでした。ロックする若手メンバー(息子含む。ドラムスは、そんなに若くない)を従えて、熱いイタリアの魂を伝えてくれたリノに大拍手。そしてもちろん、盛り上げてくれたオーケストラにも感謝!

≪参考セットリスト OSANNA≫
※前日11月6日(日)のセットリストです。

◆First Time -The Best Of OSANNA-

1.Inizio Filmato "Carosello Napoletano"
2.Pazzariello
3.Fuje'A Chistu Paese
4.Intro Animale
5.Mirror Train
6.Taka Boom
7.Il Castello Dell'es
8.Ce Vulesse
9.'A Zingara
10.Oro Caldo
11.Fiume
12.L'Amore Vincera' Di Nuovo
13.In Un Vecchio Ciero
14.Vado Verso Una Meta
15.Solo Uniti
16.Filmato Storico"L'Uomo"Rai
17.L'Uomo
18.Fuje'A Chistu Paese

◆Second Time -Milano Calibro 9(With Orchestra)-
19.Preludio
20.Tema
21.Variazione V
22.Variazione VI
23.Variazione I
24.Variazione II
25.Variazione IV
26.Variazione VII
27.There Will Be Time
28.Preludio(Final)

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<PFM with オーケストラ>
Franz Di Cioccio(dr.vo)
Franco Mussida(g.vo)
Patrick Djivas(b)
Alessandro Bonetti(vln.kbd)
Roberto Gualdi(dr)
Akessandro Scaglione(kbd)

Bruno Santori(Conductor)
+Orchestra(約25名)

さて、やや長めのインターバル&セット・チェンジを経て、今回のフェスの大トリとなるPFM with オーケストラが登場。「クラシック+BEST」と題されていた通り、前半はいわゆるクラシックの有名曲を、後半はベスト選曲を、全編オーケストラとの共演でプレイするという挑戦的な試み。先にプレイしたオザンナの時はストリングスのみだったオケは、管楽器も加わったフル・オーケストラに近い編成に拡大し、ステージ向かって左半分を埋め尽くしていました。向かって右半分に、クラシックらしく?白いスーツ姿のチョッチョ、ムッシーダ、ジヴァスがいるという形。手下軍団(笑)は、右手のさらに後方に追いやられていましたが、まあ、ステージ上を観るだけでも壮観でしたね。チョッチョは歌うとき、及びMC時のみ、ド真ん中に出てきていました。そして注目のクラシック曲のプレイは、イタリアから来た指揮者を交えた、いわゆるクラシック・チャンチャカチャン系。まあ例えて言うなればエクセプションやベガーズ・オペラ1stのような、クラシック曲をそのままロック化する発想のものでした。モーツァルト、サン・サーンス”死の舞踏”、ソフトバンクのCM…もといプロコフィエフ”ロミオとジュリエット”等々、確かに曲名は出なくても聞き覚えのある曲ばかりだった気がします。どちらかといえば、<オケにバンドが合わせる>という感じで、所々危なっかしい場面もあったものの、バンドが全開となった時の迫力たるや素晴らしく、ちゃんとPFM流のアプローチになっていたと思います。(このあたりから、ワイン+ビール連発のダブル効果ですっかり出来あがってしまった私メですが、曲名については、前日のリストをご参照ください。多分、全て演ったと思うんですが…。)初日の、映像とのコラボもそうですが、今もって何がしか、新たなアプローチを試み続ける姿勢には感服。ちなみに、この日は映像の使用はありませんでした。

さて、後半はお待ちかねのPFMベスト曲集withオーケストラ。前日はプレイされた”La Luna Nuova(原始への回帰)”がプレイされたなったのは残念でしたが、演奏そのものは前日より良かったとの評判にも納得のものとなりました。近年、ほとんど導入されることのなかった(イアン・アンダーソンとの共演はありましたケド)、フルートがオケからフィーチャーされる場面や、疾走ロック・パートにオケが切り込むところなど、今度はバンドにオケが合わせる感じで壮麗に展開。それでも、ロッカーなチョッチョは、少ないスペースを使ってのアクション込みで歌い、MCもそこそこにドラムへ戻っては叩きまくり…と大忙し。初日同様、ムッシーダの泣きも冴えわたる中、メロトロンの先祖帰り状態の?”9月の情景”は、もう感動の一語。マジで泣きそうになりましたよー。

そしてアンコールでは、クラシック曲から”Celebration”に移行するメドレー、オーラスには矢張り来たかの”ウィリアム・テル”。大いに盛り上がって、記念すべきイタリア・フェスはフィナーレとなりました。時にPM11:00。一時間スタートが早かった前日も同時刻まで演ったという事でしたので、だいぶ早い進行の?ステージとなりましたが、それでも長丁場のステージも、長さを感じさせない、正に大充実の一夜となりました。再びPFMに、オーケストラに、大拍手!

≪参考セットリスト PFM≫
※前日11/6(日)のセットリストです。
Primo Tempo
1.Il Flauto Magico – Overture (Mozart)
2.La Danza Macabra (Saint Saens)
3.La Danza Slava n°1 (Dvorjak)
4.Sinfonian°5 IV mov Adagietto (Mahaler)
5.Romeo e Giulietta – Danza dei cavalieri (Prokofiev)
6.La Grande Pasqua Russa (Rimski Korsakov)
7.Il Nabucco – Overture (Verdi)
Secondo Tempo
8.River of lif
9.La Luna Nuova
10.Promenade the puzzle
11.Dove Quando
12.Maestro della Voce
13.Impressioni di Settembre
Encore
14.Suite italiana
 a.Sinfonian°4 L’Italiana (Mendellson)
 b.Celebration
 c.La Danza (Rossini)
15.William Tell (Rossini)
16. Il Flauto Magico – Overture (Mozart)

という事で、今回のイタリアン・プログレッシヴ・フェスは4日間中3日間、観させて頂いた訳ですが、いずれのステージをとっても大変充実しており、またそのヴォリュームにおいても、実に満足のいくものだったと思います。長丁場となったゆえ、お客さんの終電問題が発生したことは反省点ともなりましょうが、まずは大過なく、これだけのライヴが連日行われたのはすごいことです。これを実現して下さったクラブチッタさんをはじめ、関係各位、そしてもちろん来日したバンド・メンバー、更には日本側のオーケストラ・メンバーの皆さんに感謝いたします。正に夢のような週末でしたねえ。おっと、集まったお客さん、とりわけチケットをWDでお買い上げいただいた方々(笑)にも、ありがとうございました!最終公演のお知らせチラシには、早々と来春の第二回を予告する内容が有りましたが、あのバンドは本当に来るのか?といったことはさておき(笑)、期待しましょう!

「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティバル Vol.1」[出演:IL BALLETTO DI BRONZO/ARTI&MESTIERI/GOBLIN] 11月5日(金) 川崎クラブチッタ ライヴレポート

Italian ProgRock Fes「Italian Progressive Rock Festival Vol.1」
出演:IL BALLETTO DI BRONZO/
ARTI&MESTIERI/GOBLIN
11月5日(金) 川崎クラブチッタ


というわけで、行ってまいりました。記念すべきイタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスの2日目。この日は土曜日という事もあって一番人気、チケットはソールド・アウトで、立ち見も出る大盛況。前日に続き登場のGOBLINをトリに、またまた豪華な3バンドの競演が、長時間に渡って繰り広げられたのでした。この日のセットリストは入手しそびれてしまいましたので、曲目は載せられないことをご了承下さい。
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<IL BALLETTO DI BRONZO>
Gianni Leone(vo.kbd)
Ivano Salvatori(b)
Adolfo Ramundo(dr)

ほぼ定刻通りのPM 6:00過ぎに、本日のトップ・バッターで、伝説的なイタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・バンド、イル・バレット・ディ・ブロンゾが登場。2002年の初来日時と同じキーボード・トリオ編成でしたが、リズム隊は新顔の若手メンバーに、昨年のOSANNA来日公演で、ある意味一番目立っていた?ジャンニ・レオーネの、あのナルシスティックなキャラクターは、のっけの小林幸子(というより美川憲一?)状態のギンギラなコスチュームからして全開でした。ステージ後方のスクリーンには、幼少のころからのレオーネの写真の数々が延々と映し出され、まごうことなきオレ様ワールドに。『Vero』からのフレーズも繰り出しつつ、目玉はやはり『YS(イース:本人強調)』抜粋演奏。短めにはアレンジされていましたが主要フレーズはほぼ網羅されていました。疾走と優雅なキメ、切り返しの嵐は、テクニシャンなのは間違いないリズム隊にも、相当ギリギリそうで、まだまだ慣れていない感じでしたが、十分に健闘していたと思います。そしてその上を、いちいちポーズをキメながらのけぞったり、かがんだりしてワイルドにキーボードを弾きまくる御大レオーネ。キーボードプレイ自体はかなり荒っぽい感じで、音数も多いため、脳内補正しないと曲展開が読めないような部分もありましたが、そこを補って余りあるのがレオーネのシンガーとしての力量。流石イタリアというべきでありましょうか。初来日時より指摘されていたことでもありますが、歌声の魅力はまったくもって健在でした。サウンド的には、ギターが居れば…という声があるのも事実なれど、唯我独尊・完全主義者とおぼしきレオーネにとっては、キーボード・トリオこそ理想なのでしょう。待ってましたの(笑)客席乱入時は、観客の手のひらにスタンプを押して回り、エンディングでは、これまたお約束の?ビラまき(今回はレオーネへのインタビューの日本語訳が載っていました)。さらに濃くなったキャラと、迫力十分の演奏が強烈なインパクトを残す、流石の内容でしたね。新曲もプレイされましたし、今後の展開にも期待したいところです。

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<ARTI&MESTIERI>
Furio Chirico(dr)
Beppe Crovella(kbd)
Gigi Venegoni(g)
Iano Nicolo(vo)
Marco Roagana(g)
Roberto Puggioni(b)

約20分のセットチェンジ/インターバルを挟んで、これまたフェスの目玉のひとつ、2回目の来日となるアルティ・エ・メスティエリが登場。今回は2000年ごろの再結成、及びアルバム『Murales』には参加したものの、その後は(特にライヴには)参加していなかった、オリジナル・ギタリストのジジ・ヴェネゴーニ入り、というのが眼目。ヴァイオリンやサックス不在の、ツイン・ギター編成(片割れのマルコは、05年の初来日時から残留)、前回も登場したシンガーのイアーノ、新顔のベースに、キリコ&クロヴェッラの両御大、という形でした。結局、予告されていた昨年中どころか、現在も出ていない(笑)新作アルバムが、どういう風になるかは不明ですが、ともあれ新編成で、思ったよりも不足感のない、パワフルなプログレッシヴ・ジャズ・ロックを展開してくれました。こうしたフェスではやはり『Tilt』楽曲がメインとなるわけで、同作の主要曲を中心に、再編後の曲などを織り込んでいく、という構成。前日のTHE TRIPでは、あれで控えめだったのか?というくらい、まさにエネルギー全開のキリコのドラミングは改めて凄まじく、ロールを多用した切り込み型のプレイは、アルティ向きだよなあ、実感しました。リアル・オルガンを主体に、シンフォニックな味付けを施していくクロヴェッラの存在感も相変わらずで、現在のアルティは、この二人のカラーで決まっているのを実証。一方で、有る意味最も注目されたヴェネゴーニ、見てくれはまったくもって「普通のおっさん」(笑)でしたが、想像以上にロックしていてビックリ。確かに、近作中での地中海フュージョン色こそがヴェネゴーニの持ち味だとは思いますが、フィードバックを多用したり、ノリノリで他のメンバーと絡んだりと、元気いっぱいで目立っていましたね。例によって、たまーに出てきては。ちょっとデメトリオ・ストラトス入った歌声を聴かせ、紙飛行機を折っては客席へ飛ばす(今回は2回目まではあまり飛ばず、3回目が、まあまあの飛距離でした)イアーノのパフォーマンスも健在。キリコがグイグイ引っ張り、他の全パートがついていくというイメージのアンサンブルは、冷静に見れば結構危なっかしい場面もあったものの、その辺も含めて?スリル満点のハイスパート・サウンドが楽しめる、充実の約1時間となりました。MCではキリコが日本語で、現在の日本への、頑張ろうメッセージを読み上げるなど、特別な感慨がバンドにも客席にも溢れていました。トリップと掛け持ちのキリコは別としても、一夜だけの為に来日してくれたメンバー達には。感謝したいと思います(もちろん、イル・バレの面々にも)。

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<GOBLIN>
Claudio Simonetti(kbd)
Massimo Morante(g)
Maurizio Guarini(kbd)
Bruno Previtali(b)
Titta Tani(dr)

そして、PM 9:00前(だったでしょうか?)本日のトリで、GOBLINがスタート。ステージ左右にツイン・キーボード(向かって左にシモネッティ、右にグァリーニ)というセッティングも、基本的な演奏曲目も前日と同様でしたが、大きな違いは、後方にスクリーンが設置され、曲とリンクした映像が流されたこと。アルジェントものはイイけど、ロメオはNG?という感じで?「ゾンビ」の映像は残念ながら流れませんでしたが、「サスペリア」「シャドー(Tenebre)」などは、映画のフッテージが曲に合わせて映し出されて、雰囲気を大いに盛り上げてくれました。映画以外のところでの、メンバーの演奏している姿(わざわざ撮った?)は、シンクロしていないモニターみたいで少々蛇足だったような気もしますが…ともあれ、ホラー映画の流れでGOBLINを観に来たお客さんも相当数いらっしゃったようなので、良い演出だったと思います。バンドの演奏自体も、やはりこの日の方が出来が良く、DAEMONIAの「メタル・ゴブリン」ならぬ「ハード・ゴブリン」なサウンドが全開でした。MCを含めて、シモネッティ先生の前日でのハシャぎっぷりは封印し、トリの緊張感良い意味で保ちつつ、モーグ系からグリッサンド炸裂のオルガン音まで、快調に弾きまくり。モランテのオヤジ・ハード・ロッカーなギターも冴えわたる、ドカドカとヘヴィなサウンドの中、ツイン・キーボードもキッチリと機能した、ロック・バンド然としたプレイが存分に味わえました。セットリストは基本的に前日と同じでしたが、アンコールに応えて1曲プレイした上、最後の最後にもう1曲"Aquaman"もプレイするというサービスぶりでした。その前に、シモネッティ先生とマッシモが客席に降りて握手したりしていたんですが、マッシモがはるか奥地にまで進んでしまい、しまいにはサインまでおっぱじめる(笑)中、戻ってこない彼への"マッシモ!"コール、そしてシモネッティ先生の"Where Is Massimo?"という名言と、グダグダな展開も、いかにもイタリアという感じで印象的でしたねー。ともあれ、バッチリとシメてくれたGOBLIN。全てが終了したのはPM 10:30過ぎで、前日に劣らぬ長丁場となりましたが、たっぷり、ずっしり、正に満腹、大満足の一夜だったと思います!!
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店長 中島俊也

Author:店長 中島俊也
★WORLD DISQUE店長の中島です。
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